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新聞が漢熟語を使用するとき、当該漢字が常用漢字表にない、あるいはあっても読みが存在しない場合、新聞社独自のルールに従って、漢字平仮名交ぜ書きあるいは平仮名書きを使用することについては既に述べた。
今回の投稿は、自社ルールに反して社説や論説記事において難漢熟語をルビ付きで使用しているサンプルを提示し、新聞社の胡散臭い二重基準を厳しく咎めることを目的とする。社説や論説は例外、などとは言わせない。「熾烈・乖離・凄惨・揶揄などは他の言葉で言い換えができないから是非とも使いたい、この際、格上の社説は別扱いにしてルビを振ろう、格下の一般記事は漢字平仮名交ぜ書きあるいは平仮名書きでよい」とは読者を愚弄するものである。
記者ハンドブックなるものは廃止すべし、常用漢字表にあってもなくても、難しいと判断すれば、漢熟語にはその都度ルビを振るべし。