ドゼウ首相は、十二月十六日、東京電力福島第一原発事故に関する記者会見で、「原子炉は冷温停止状態に達し、事故そのものが収束に至った」(12月17日付『北海道新聞』第1面)と述べ、事故収束への工程表<ステップ2>(工程表の課題と達成状況=写真上段は、同日付『讀賣新聞』第1めんから転写)の完了を宣言したが、現実は、原発は不安定なままで、法律上の「原子力緊急事態」も解除されていない。
私たち日本人は、順調な事故処理をアピールし、国内外の批判をかわしたいという政治的思惑だけで「事故収束宣言」を行った口先だけの<ドゼウの面>をしっかり記憶しておこうではないか。世界の専門家の間で物笑いの種になっているこの面(ツラの写真は、同新聞から転写)を、しっかりと。
ドゼウは、原子炉の下部に落下した燃料棒がどうなっているのか、蓋を開けて中を確かめたのか? 発熱が安定したことをどうやって確認したのだ? 注水設備は万全か? 注水が一定時間停止すると燃料棒は再溶融するのではないか? 原子炉から漏れ続ける汚染水の処理システムは大丈夫か? しばしば漏水事故を起こしているではないか。処理後の水を海洋放水するだと? 末代まで日本の恥となるぞ、貯水先の確保はできているのだろうな。泥の中のドゼウが最も危険な中にいることを忘れるな。
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