8月19日付『北海道新聞』第2面の記事の見出し
■ シンガポールで初視察
■ 防犯、依存症対策 聞き取り
■ 関連法 秋の成立にらみ
■ 市民説明会も 推進3市
■「失敗例見るべき」反対団体
■ 日本人は利用禁止?
■ 厚労省、依存症懸念で要請へ
IR(カジノを含む統合型リゾート)などと格好を付けているが、要するに観光客から博打の掛けがねを巻き上げる施設だろうが。道内で誘致に名乗りを上げている苫小牧・小樽・釧路の三市は、いつから賭場のテラ銭を期待するほど落ちぶれたのか。堅気の商売に精魂を傾けず泡銭を当てにする者は、末は「落ち目の三度笠」と決まっている。自治体であろうと個人であろうと同じである。釧路市民である私は、「阿寒湖温泉地区をカジノリゾートに」と道知事に要請(7月30日)した蝦名市長の良識を疑いたい。「地域挙げての誘致に発展させたい」とはもっての外である。
折しも厚生労働省研究班の調査結果(画像下段は、8月21日付『讀賣新聞』第33面から転写)が公表され、日本の成人の約4.8%が「病的ギャンブラー」であることが分かった。「1%程度にとどまる諸外国と比べて割合が高い」(同新聞)というではないか。安倍政権は、カジノ解禁に向けた法案の年内成立を目論んでいるが、観光客相手の博打が「成長戦略の目玉」とは聞いて呆れる。カジノ利用は外国人観光客に限定され、日本人は除外されるだと? 本気か、IRに出入りする人間のすべてを検査し外国人観光客のみを特定できるのか。できるならやってみるがよい。
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