写真は、海岸側から撮影した日本製紙釧路工場である。釧路の製紙工場については、大楽毛に三年間住んで煤煙の害を被った経験から、王子製紙の窒素酸化物排出の法令違反隠蔽を、ブログで二回(7月15日/16日)取り上げた。日本製紙釧路工場でも、既に同様の法令違反が明るみに出ていて、工場長による陳謝の舌の根が乾く間もなく、今回の<再生紙偽装>発覚である。
釧路市役所では、納入されている再生紙が配合率偽装かどうか、確認中(1月19日付『北海道新聞』第25面〈釧路・根室〉)だそうだが、製紙会社本社(王子・日本・大王・三菱・北越・中越の六社)が、「年賀ハガキだけでなくコピー用紙や印刷用紙などの再生紙でも古紙配合率を偽装していた」(同日付、上掲新聞・第1面)と発表しているのだから、釧路工場だけがやっていないわけがなかろう。
昨年12月15日投稿≪再生紙生産の行方≫で、古紙100%の乾式複写機用PPC用紙は消滅するから、わが家のストックは記念に保存しておこう、と書いたが、何のことはない、再生紙偽装の証拠品として保存することになってしまった。
1月21日付、上掲新聞・社説は、「日本郵政がこうした納入業者を厳しく批判するのは当然だが、指導・監督を怠った責任は免れない」と、偉そうに説教を垂れているが、新聞紙は無垢のパルプ100%なのか?昨年8月竣工した釧路新工場は、日本製紙釧路工場に隣接し、そこから用紙を調達しているではないか。用紙について指導・監督を行ったことがあるか?
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