タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

釧路市阿寒国際ツルセンターでタンチョウへの活魚給餌再開に向け新たな方法を試験実施

※1 画像はクリックで拡大できる。
※2 挿入見出し上段は、2月15 日付『北海道新聞』第 27 面を参照。
※3 挿入見出し下段は、2月19日付『釧路新聞』第1面を参照。
※4 挿入カラー画像は、同日放送の NHK テレビ3の画面を撮影。

阿寒国際ツルセンターにおける活魚給餌に関わる事態の推移
デントコーンに加え、毎年12 月から3か月間、ウグイを給餌。
ウグイを狙う猛禽類とタンチョウとの間でバトルが発生。
バトルを観る、あるいは撮る目的で、多くの観光客が入館。
昨年12 月、高病原性鳥インフルエンザ対策として、タンチョウと猛禽類との接触を避けるため、環境省がセンターに活魚給餌の中止を要請。
要請を受け入れ、釧路市は当分の間活魚給餌を中止すると決定。
入館者数および入館料収入が大幅に減少。
タンチョウ観光への打撃が大きいことから、釧路市やセンターを運営する阿寒町観光振興公社などが、新しい給餌法を環境省に提案。
環境省の指導と同意を得て、2月18 日に新給餌方法を試験実施。

 2月 15 日付『北海道新聞』第 27 面の記事(佐竹直子記者)は、大きく減少した観光客を呼び戻すため、活魚給餌を再開させたい、と読める。論旨は「タンチョウ保護」の精神に悖ると言わざるを得ない。

 これでは、タンチョウを観光産業振興のための人寄せパンダと見なしている、との批判に反論できないだろう。馬鹿でかいカメラの放列がなくなったことを、タンチョウのストレス解消という観点から喜ぶべきではないのか。

 猛禽類が接近しないよう、高さ2㍍ に反射テープを「コの字」に張った試験区を設け、ウグイの入ったバケツを置くなんて、猛禽類どころかタンチョウも喜ばない姑息な手段である。少しずつ慣れさせるって、阿呆か。保護を騙り金儲けに荷担するのは止(よ)してもらいたい。

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