3月18日に、三つの慶事<改革・解放三十周年/北京五輪/二期目の胡錦涛政権スタート>(3月19日付『讀賣新聞』第7面〈国際〉参照)を主要議題とした中華人民共和国の全国人民代表大会(全人代)は、つつがなく閉幕した。
国内に何事が起ころうと、予定された議事を予定どおりに粛然と決定するのが国家の最高権力機関(全人代)の任務であり、それを国内隅々に、そのまま浸透させるのがメディアの努めであって、寸毫の齟齬も許されないのが、共産党一党毒(どく)裁国家の掟である。掟破りは抹殺される。 ダライ・ラマ14世がインド北部のダラムサラで何を主張しようと、共産軍兵士が装甲車でチベット自治区のラサを走り回ろうと、目眩まし戦術の言論統制と武力弾圧で、中華人民共和国は微動だにしない。
「ほんとにそうか?」
「あはは、ははっ、嘘に決まっとるだろが」
「胡さんのお手並み拝見ちゅうことか」
「まぁ、表向きはツツガナク、だな」
「ツツガムシってのは、急性伝染病おこすんだろ?」
「胡さん、それ、心配しとるんだよ。見てろ、シッコちびるぞ、ほんと」
<写真は、いずれも3月17日付『北海道新聞』第1面から転写>
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