テレビで、中国の富裕層の日本贅沢ツアーを
時々、観る。
前は、ちょっといやだった。
この間も、どちらかというと
冷ややかな視線でみていた。
お金をもった国の人たちが
憧れの国で、なりふり構わず、
贅沢三昧する。
この図は、20年ほど前の日本人が
そうであったじゃないか!
と、よくわかっているのに、
自分の国に土足で上がられるような気分に
なるのである。
この間の番組では、若い大学教授と
もう、IT起業社長夫人が、「小皇帝」をつれて
ツアーに参加しているのにスポットをあてていた。
大学教授は、なににつけても
「日本の美味しいもの」がたべたい。
中国で味わえないものが、食べたい!
というので、最後は、自腹で焼肉屋にいき、
和牛のユッケ(ユッケは、日本食じゃないじゃないか!?
と、つっこみたくなった (~o~))
を堪能した。
生肉は、中国では、食べられないらしい。
はじめ、高級日本車の店にいき
600万円ほどする車を
「日本人はいいね~。
こんな車が安くかえて・・」というコメントをいっていたときは、
「うちの車が何台、買えると思っているのよ~!!」と
反感をもっていた。
浴衣も、お店で、常連さんに
「かっこいい!」とほめられ、一発で
購入。
うちの男どもは、浴衣を一枚も
持っていないぞ!
北海道では、かにを何万円も買い、
調理してもらい、「安いね~」といいながら、
両親にご馳走していた。
すごくハードなスケジュールにくたくたになりながら、
教授のお土産は、ブランド品でなく、
各地のご当地お土産の菓子箱でいっぱいだった。
そして、
「日本人は、親切で、人柄がいいね~。
これから、中国と友好を深めたいよ」というコメントだった。
私は、この若い教授が、いつのまにか
好きになっていた。
20年ほどまえ、日本人がヨーロッパで
買い物三昧し、当地で顰蹙をかっていた。
私は、幸か不幸か、そういうツアーで
海外にいったことはないが、
一日だけ、同行したことがある。
パリのベルサイユ宮殿と
シャネル本店、ルイ・ビトン本店に
一緒にいったのだ。
(思いっきり、典型的おのぼりさん日本人ツアーだった!)
私の目的は、ブランド品を買うことではなかったので
ぼんやり、ついていったら、
シャネルの本店では、周りの日本人の新婚さんたちが
すごい勢いで、愛想の悪い店員さんに、
「この番号とこの番号の商品を!」と
注文する。
まるで、バーゲンセール状態である。
本当に、日本の定価の半額らしいかった。
それでも、高額商品だから、やっとこさ、パリにきた
私には、衝動買いする勇気がなかった。
「今、買っておくとお徳ですよ」と
いう悪魔の囁き(彼は、普段はいい人なんだけれども、
耳元で、囁かれた)に、抗う気力がなくなるというか、
だんだん、催眠術にかかったように
ソファーで、ぼやーとすわっている私が木偶のように
思えてきてしまった。
ーそうだ!今、買わなければ、一生
シャネルのバックに縁がない。
しかし、不機嫌な夫の顔と
周りのすごいテンションの空気に
圧倒され、口紅一本もかえずに、
要は、なにも買えずに、シャネルをあとにした。
買い物は、しなかったが、
かえって、強烈な思い出になっている。
一つだけ、ブランド品もかったが、
パリの街角でかった、贋物の
リモージュの灰皿や、小さな手鏡。
それらは、今、私の日常にあり、眺めるとき楽しい。
パリから、スコットランドの空港に帰った私たちは、
関税で荷物の点検をうけた。
広げたトランクの中身は、
日本のレトルトカレーやふりかけ、ラーメンという
日本のスーパーでしか買えない「貴重品」が、ぎっしりつまっていたのだった。
空港職員は、がっかりして、
『通れ!』といったのだった。
あの中国人の教授は、
中国の空港で、荷物のチェックを受けるかな?
高い、ブランド品が山ほどはいってそうにみえる。
「こいつは申請していないにちがいない!」と
関税職員は、ニヤリとする。
あけると、
「山梨 もも饅頭」とか「○い恋人たち」とか、
「たこやきせんべい」などの菓子箱の山だ。
「日本のお菓子は、美味しい!」といっていた。
親戚中にくばって、友好が深まりますように!
時々、観る。
前は、ちょっといやだった。
この間も、どちらかというと
冷ややかな視線でみていた。
お金をもった国の人たちが
憧れの国で、なりふり構わず、
贅沢三昧する。
この図は、20年ほど前の日本人が
そうであったじゃないか!
と、よくわかっているのに、
自分の国に土足で上がられるような気分に
なるのである。
この間の番組では、若い大学教授と
もう、IT起業社長夫人が、「小皇帝」をつれて
ツアーに参加しているのにスポットをあてていた。
大学教授は、なににつけても
「日本の美味しいもの」がたべたい。
中国で味わえないものが、食べたい!
というので、最後は、自腹で焼肉屋にいき、
和牛のユッケ(ユッケは、日本食じゃないじゃないか!?
と、つっこみたくなった (~o~))
を堪能した。
生肉は、中国では、食べられないらしい。
はじめ、高級日本車の店にいき
600万円ほどする車を
「日本人はいいね~。
こんな車が安くかえて・・」というコメントをいっていたときは、
「うちの車が何台、買えると思っているのよ~!!」と
反感をもっていた。
浴衣も、お店で、常連さんに
「かっこいい!」とほめられ、一発で
購入。
うちの男どもは、浴衣を一枚も
持っていないぞ!
北海道では、かにを何万円も買い、
調理してもらい、「安いね~」といいながら、
両親にご馳走していた。
すごくハードなスケジュールにくたくたになりながら、
教授のお土産は、ブランド品でなく、
各地のご当地お土産の菓子箱でいっぱいだった。
そして、
「日本人は、親切で、人柄がいいね~。
これから、中国と友好を深めたいよ」というコメントだった。
私は、この若い教授が、いつのまにか
好きになっていた。
20年ほどまえ、日本人がヨーロッパで
買い物三昧し、当地で顰蹙をかっていた。
私は、幸か不幸か、そういうツアーで
海外にいったことはないが、
一日だけ、同行したことがある。
パリのベルサイユ宮殿と
シャネル本店、ルイ・ビトン本店に
一緒にいったのだ。
(思いっきり、典型的おのぼりさん日本人ツアーだった!)
私の目的は、ブランド品を買うことではなかったので
ぼんやり、ついていったら、
シャネルの本店では、周りの日本人の新婚さんたちが
すごい勢いで、愛想の悪い店員さんに、
「この番号とこの番号の商品を!」と
注文する。
まるで、バーゲンセール状態である。
本当に、日本の定価の半額らしいかった。
それでも、高額商品だから、やっとこさ、パリにきた
私には、衝動買いする勇気がなかった。
「今、買っておくとお徳ですよ」と
いう悪魔の囁き(彼は、普段はいい人なんだけれども、
耳元で、囁かれた)に、抗う気力がなくなるというか、
だんだん、催眠術にかかったように
ソファーで、ぼやーとすわっている私が木偶のように
思えてきてしまった。
ーそうだ!今、買わなければ、一生
シャネルのバックに縁がない。
しかし、不機嫌な夫の顔と
周りのすごいテンションの空気に
圧倒され、口紅一本もかえずに、
要は、なにも買えずに、シャネルをあとにした。
買い物は、しなかったが、
かえって、強烈な思い出になっている。
一つだけ、ブランド品もかったが、
パリの街角でかった、贋物の
リモージュの灰皿や、小さな手鏡。
それらは、今、私の日常にあり、眺めるとき楽しい。
パリから、スコットランドの空港に帰った私たちは、
関税で荷物の点検をうけた。
広げたトランクの中身は、
日本のレトルトカレーやふりかけ、ラーメンという
日本のスーパーでしか買えない「貴重品」が、ぎっしりつまっていたのだった。
空港職員は、がっかりして、
『通れ!』といったのだった。
あの中国人の教授は、
中国の空港で、荷物のチェックを受けるかな?
高い、ブランド品が山ほどはいってそうにみえる。
「こいつは申請していないにちがいない!」と
関税職員は、ニヤリとする。
あけると、
「山梨 もも饅頭」とか「○い恋人たち」とか、
「たこやきせんべい」などの菓子箱の山だ。
「日本のお菓子は、美味しい!」といっていた。
親戚中にくばって、友好が深まりますように!