エンディングノート的な会談

　受験まで日にちが迫ってきた。そんなある日、仕事からの帰り道に私立の制服を着た小学校低学年女子がぐっすり
電車内で眠っているのを、送迎していると思しき黒やブルーで全身固めた母親が無理やり引っ張って下車して行った。
操り人形のような女児。彼女も受験したんだよな。中学受験は半分親の受験という。親が関与してドーニカなる最後の
受験という。わたしは息子を操り人形にはできなかった。夫も。ここは夫婦の共通の価値観だった。美意識っつーか
「そうはしたくない」ってやつだった。でも。「子どもの将来」のためと思って、他人からは操り人形に見えても
言いなりにさせても、服従させても、合格掴み取る！ってご家庭もきっと多いんだろう。わたしはそこまでできなかった。
そして今がある、と…。もうここから受験まで何か出来るたくさんのことはない。
そういう思いで先週末夫と久しぶりに外飲みして、上記の旨を伝えた。夫からは夫の見解を聞かせてもらう。
「親としては、ちょっと中途半端だったかもね」という夫に痛く共感。血眼になって学力上げて希望校に押し込む！
ぐらいの勢いがなきゃだめだったか。どうしても、最後まで、出来る限り将棋の側にいさせたかった。
ここが弱さだったか。6年になったら将棋クラブに姿見せんくなる子げなたくさんおる。おるのに
偏差値も点数も最悪点を記録する秋まで月極めフリーパスを買ってしまっていた、将棋道場(;'∀')。
「息子が夢破れて山河あり」になったら、息子をガーゼに包んで福岡帰って。夫は全然帰省しとらんけん、
夫と息子で帰省してHPチャージして。わたしは一人自宅に居残って、「わたしが悪かった」「わたしが
もっと頑張らせれば良かった」という後悔のラインを100個ぐらい夫に送るから、泣きながら」と伝える。
「俺仕事あるけん、帰らんよ」とあっさり返されるという(;'∀')。金土日で帰って。
もう、受験のエンディングな気持ちの自分。そんな夫婦会談の翌日に参加した、オンライン保育大学の先生と
パソナがコラボレーションした勉強会に出席。
「多様な働き方を探求する情報交換会★ あつまれ！保育士 シッター 学童 etc」
場所： パソナフォスター（東京駅すぐ）」　というやつに参加。この先生たちの会は必ず隣や近くの人と会話する
時間がある。今回もで、隣の人と話すと「今、育休中なんですけどわたし塾の講師で、主に6年生算数を教えています」
とおっしゃるΣ（・□・；）。このご縁！もうさー、会終わって拝聴したよね。「親はどげんして見守ったらよかとですか」。
「志望校に入られる子は本当一握りで。あなたのお子さんもその一握りになれる！とうたわないとビジネスが
儲からないからそこばかりがメディアに出るけれど、そうでない子の方が多いんです。4年生から塾に費やした
時間が無駄ではなかった、と思えるように家族全員で持っていって欲しい、結果がどうなったとしても」と
言われる。たくさんの保護者を対応した女性が言うんだからきっとそうだろう( ；∀；)。ご自身の大学センター入試の
失敗からの親のフォローへの感謝やその後をお聞かせくださった。ありがたや。
今日は仕事で行った児童館で、「お孫ちゃん2才」とおっしゃる博多っこ児童館スタッフさんにも「今週末が
最後の模試で！どげんしたらいいんですか、親は( ；∀；)？」とたずねると、「塾、プロにお任せするのよ
」と言われる。「もうね、親に出来ることげなないと。模試を受ける子どもの方がプレッシャーなんやから」と
言って頂く。しかししかし、社会の模試答案を見れば、鉛筆でぐちゃぐちゃに塗りつぶした答案箇所がある息子。
聴けば「消しゴムなかった」とのこと(# ﾟДﾟ)！！「口無いと？口ついてないと？？消しゴム貸して下さいって言え！！」と
大激怒したのが先週。もう本当、てんやわんやで御座います。解く問題には線を引け」と春先から塾長や
先生に言われていたのにいっちょんせん息子に「今度線引いてこんやったらばり強く突き飛ばすけんね！！」
と腐っても黒帯が言うという…。「僕も受け返すよ」げなぁぁぁｌ( 一一)！？ってそこで喧嘩しよる場合ではない、
全く。日々お仕事で接する赤ちゃんとその周辺の方たちに癒される日々。仕事ってありがたいね。辛いとき、仕事があって、その仲間がいて、
パン屋時代助かったことを今、思い出した。