ひねもす日報

このブログももうすぐ開設20年とは

おばあちゃんの緑茶

2019年12月30日 | Weblog
 秋から毎日朝から通勤電車に乗って通ったお宅には、おばあちゃんがいた。わたしの雇い主である
母親は7時過ぎたら会社へ出発してしまうので、他県から彼女の母が数か月泊まり込みでお手伝いに
着てくれていた。毎日おばあちゃんに会う日々。雇い主嬢は自身と年齢が近いシッターがお好みのようで、
そうなるとわたしの親世代のおばあちゃんとなる。
 雇い主嬢は「今から娘と児童館行きたかったのに、待機児童対策でもう復帰しなきゃいけない」
と面談の中でおっしゃった。それが何だか胸に残り、わたしは自分の育児時には積極的に行かなかった
児童館主催のママ会に参加した。初回は雇い主嬢が依頼してきた。「わたしの母と一緒に会に
参加して、娘の足形を取ってきて欲しい」。わたしは児童館内の託児所勤務経験があるので、
児童館スタッフが主催する赤ちゃん会はよく見ていたし、内部の人間の準備も眺めていた。
なので、自分が育児をしている時よりも違和感がなくなっていた。おばあちゃんと一緒に足形を
取っての帰路、「わたしは自分の母とも出来なかった経験を、おばあ様と出来て嬉しかったです」と
お伝えした。毎日毎日会う赤ちゃん。我が子のようと感じたのはこの子が初めてだった。
得難い体験だった。その後はおばあちゃん抜きで2つの児童館の隔週で開催されるママ会へ出席
し続けた。
 おばあちゃんはお茶とおやつを出してくれた。誰かがいれてくれるお茶を無料で飲むなんて、
近年ないのですごく嬉しかった。実家にいて、娘になったような体験。誰かがいれてくれる緑茶。
おばあちゃんちは農家で、「新潟から届いたお米、おすそ分け」とかお野菜を頂いたこともある。
どこかの疑似娘になったような体験。ギフトのような今年の終わりのひとときだった。

 シッターの仕事は最初相手がどげな人か分からんし、ちゃんとやり取りして依頼日を迎えられる
人なのか分からんのも嫌っちゃんね。会ってしまえばなんてことないんやけれどね。
会うまでの算段が面倒臭いっちゃん。相手もかな(・・?やけん、パッと連絡したらスッと着てくれる人の
方が良いのかなー。わたしは怖くて行ききらん。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする