ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

アテネの街

2012-10-09 00:00:01 | 出張
アテネ市内に入ると、懐かしい街並みが広がってきた。

しかし相変わらず・・・ギリシャの島や田舎町の様なカラフルな建物はなく、無機質な建物が
とっ散らかった様に並んでいる。

その路地も・・・当然狭い。


チェックインしたホテルは、アクロポリス(パルテノン神殿がある所)から程近い場所にあった。

多分それは、屋上からすぐ近くに見えるハズだ・・・。



そこでは、つい最近まで・・・H先生がパルテノン神殿の調査をしていたと聞いている。

久々に、そんな状況を見に行ってみたいと思うのだが・・・果たして時間が取れるだろうか?



チェックイン後に、ボーイに荷物を部屋まで運ぶ様に頼んだ・・・少し重いけど、丁寧に運んでくれと付け加える。

すると、夥しい荷物の搬送依頼に・・・流石にボーイも少し嫌な顔をして、一体何が入っているんだ?
と、言って来た。

しかし・・・そんな事はお構いなしに、部屋の番号を伝える。



勿論・・・一緒に手伝ってやりたいのはやまやまだが、カートを入れるとエレベーターには
人ひとりが小さくなって、やっと乗る事しか出来ないのだから仕方が無い。


空港にある様なエレベーターとは、訳が違うのである。



そんな重い荷物を部屋まで運ぶ理由は・・・最終的に、ここで荷物の割り振りをして梱包をし直す為だ。
(帰りの便でオーバーチャージが掛らない様にする為に・・・)


I先生とSさん達は、近くの旅行社に行って来ると言ったので、夕食の待ち合わせ時間だけ決めて別れた。



約束した夕食の待ち合わせ時間までには、まだ1時間半ほどある。

この空き時間を利用して・・・可能な限り、機内預入荷物の重量調整をする・・・と言っても、
秤が有る訳では無いから大変なのだ。


事前に、携行品リストを作成していた。

そこには、個々のパーツや機材の重量が記載されているのだが・・・そのリストに記載されている
重量を基に、電卓で加減算をしながら荷物の梱包を行うのである。

全く原始的な方法であるが・・・この状況では仕方が無い。



何たって・・・ドバイを経由する場合には、1個の荷物が32kgを超えてしまえば、
スルーする事も出来ないのだから始末が悪い。

夜中に到着したドバイの空港の中で、あっちこっち空港内を徘徊する事を想像すると・・・少しゾッとする。

何としてその事態だけは、絶対に避けなければならないので慎重に作業を進めるが、すこし汗ばんできた。


エアコンを掛けているのだが、それでもアテネは暑い・・・梱包作業を暫く続けると汗だくになった。


アテネに比べると・・・アンドレッツィナがあるアルカディア地方の気候は何て過ごしやすかったのだろうと
思わずにはいられない。


あまり暑いので・・・流石に我慢が出来なくなって服を脱ぎ、上半身裸で作業を続けて小1時間ほど
作業をしただろうか・・・?


すると・・・ドアをノックする音が。



てっきり・・・マリソル(現地の旅行代理店)に言っていた、Sさんが帰って来たのだと思って
不用意にドアを開けると・・・そこには学生のIさん(女の子)が立っていた。


流石に、Iさんは少しビックリした様だったが・・・私もそれは同じだった。


私はすかさず・・・裸でゴメンネなどと言いながら服を着た。



Iさんの話だと、何でもマリソルのK子さん(聞くところに因ると、現地では超有名な人らしい)と
一緒に飲むことになったから、飲み屋に来いと連絡が有ったと言う。


そこで・・・早速支度をして、Iさんの案内で街へ繰り出すことに・・・。



街を歩いていると、日本語で書かれた食べ物屋の看板も・・・しかし良く見ると、申し訳け程度に
小さく韓国語でも書いてある。


この看板は、多分タベルナ(飲食店)固有のモノだと思うが、このプラカ地区には、この様なタベルナが
一杯有って・・・軒が連なっており、何処からどこまでがその店なのか?境界がハッキリしていないのでは?
と、思えるほどだ。


これらの店は・・・味の違いこそあれど、値段はそこそこで比較的リーズナブルの様だ。


以前は・・・日本人観光客が大挙して訪れていたと思われるが・・・多分最近は、日本人観光客よりも、
韓国人の旅行客も多いのだろう・・・そんな理由からか?店の看板に手書きで韓国語が追加されていた。




しかし実際は・・・韓国人旅行者よりも、遥かに中国人の方が多い様に見えた・・・それも若年層の。
何処に行っても中国人は直ぐに判るのである・・・兎に角賑やか・・・と言えば聞こえが良いのだが・・・
些かうるさい。


それにしても、以前訪れた時には・・・中国人など見たくても見る事が出来なかったのに・・・。


つい最近まで、パスポートを取得する事すら難しかった国である。


今ではその国の人が、それも若者がギリシャを訪れているのであるから・・・時代は急速に
変化しているのだろうと思われる。



それとは裏腹に・・・以前滞在した時にも感じた事なのだが・・・アテネの街は相変わらず汚かった。


ゴミがあちらこちらに散乱していて・・・そのレベルは、途上国にも引けを取らない程だ。


主な産業も無く、殆ど観光だけで成り立っているのだから、もう少し何とかならんモノなのかね~と、
思わずにはいられない。



次回に・・・続く。