強風の中・・・いよいよ撮影が始まった。
この日使用したのは、弊社でフレームをワンオフ製作したSTREAMと言うGS仕様の機体である。
とにかく風が強い・・・この時点で、既に風速10m位はあるだろうか?
そんな名前のヘリを飛ばそうとするからなのか?風速計を持ち出す迄も無いような・・・
強風が吹き荒れていて・・・文字通り、嵐の様相を呈していた。
恐らく・・・上空はもっと風が強いだろう事は、想像に難くなかったが、
作業開始のGOサインが出た。
徐々にエンジンの回転を上げてゆくと・・・ユックリとメインローターが回転を始めた。
しかし・・・強風に叩かれて、まだ遠心力が乏しいメインローターの軌道が大きく崩れた。
すかさず・・・スロットルステックを下げる。
こんな時は・・・下手をすると離陸前に、メインローターがテールブームにヒットする
恐れもある事から、細心の注意が必要だ。
ただ離陸させる事にも一苦労する様な気象条件の中、何とか無事離陸させる事が出来た。
ホバーリング状態のヘリは、暴れている風の影響で、常時1mほど上下動を繰り返している。
流石に・・・スロットル操作も忙しい。
こんな日は機体に過大なストレスが掛かっていて、高耐久のヘリじゃなければ、
おかしなトラブルに見舞われる事もある。
その状態で、エンジンを含む機体全般の暖気を行ないながら、ヘリの挙動やコンディションの
最終点検を行なった。
強風等の、気象条件等の要因以外は全て良好。
そこから、一気に上空へ・・・。
グランドステーションのモニターディスプレィを覗くと、遠くに見える製紙工場の煙突の煙が
真横になっているのが見えた。
現場上空で、機首を海の方向に向けた。
暴れるヘリを慎重にコントロールしながら、この後も更に撮影は続いた。
こんな強風時には、何時にも増して繊細なコントロールが要求される。
その理由は、暴れる強風効果で、いとも簡単にメインローターが臨界角を超えてしまうからに他ならない。
臨界角を超えてしまうと、急激なタックアンダーやバルーニング状態に陥ってしまうから始末に悪い。
こんな状況の中でのスティック操作は・・・特に細心の注意が必要なのだ。
そんな緊張の中、無事に撮影作業は終了した。
こんな日は・・・ヘリは勿論、人間(オペレーター)にも過大なストレスが掛かる。
作業も終わり、無事着陸したヘリが先ずストレスから開放された・・・と同時に、
思わず人間からも大きな安堵のため息が・・・呼吸もまともに出来ない様なコンディションの中、
共にストレスから開放された一瞬である。
誰でもこんなバットコンディションの日には、撮影などしたくないのは勿論なのだが、
現場の都合で行わなければならない時が度々あるのだ。
ふと周囲に目をやると・・・たわわに実ったミカンが、太陽の日を浴びながら風に吹かれて
いるのが目に留まった。
そんな一見如何と言う事のない日常的な様子であっても・・・極度の緊張から開放された時には、
心休まる一時でもある。
この日使用したのは、弊社でフレームをワンオフ製作したSTREAMと言うGS仕様の機体である。
とにかく風が強い・・・この時点で、既に風速10m位はあるだろうか?
そんな名前のヘリを飛ばそうとするからなのか?風速計を持ち出す迄も無いような・・・
強風が吹き荒れていて・・・文字通り、嵐の様相を呈していた。
恐らく・・・上空はもっと風が強いだろう事は、想像に難くなかったが、
作業開始のGOサインが出た。
徐々にエンジンの回転を上げてゆくと・・・ユックリとメインローターが回転を始めた。
しかし・・・強風に叩かれて、まだ遠心力が乏しいメインローターの軌道が大きく崩れた。
すかさず・・・スロットルステックを下げる。
こんな時は・・・下手をすると離陸前に、メインローターがテールブームにヒットする
恐れもある事から、細心の注意が必要だ。
ただ離陸させる事にも一苦労する様な気象条件の中、何とか無事離陸させる事が出来た。
ホバーリング状態のヘリは、暴れている風の影響で、常時1mほど上下動を繰り返している。
流石に・・・スロットル操作も忙しい。
こんな日は機体に過大なストレスが掛かっていて、高耐久のヘリじゃなければ、
おかしなトラブルに見舞われる事もある。
その状態で、エンジンを含む機体全般の暖気を行ないながら、ヘリの挙動やコンディションの
最終点検を行なった。
強風等の、気象条件等の要因以外は全て良好。
そこから、一気に上空へ・・・。
グランドステーションのモニターディスプレィを覗くと、遠くに見える製紙工場の煙突の煙が
真横になっているのが見えた。
現場上空で、機首を海の方向に向けた。
暴れるヘリを慎重にコントロールしながら、この後も更に撮影は続いた。
こんな強風時には、何時にも増して繊細なコントロールが要求される。
その理由は、暴れる強風効果で、いとも簡単にメインローターが臨界角を超えてしまうからに他ならない。
臨界角を超えてしまうと、急激なタックアンダーやバルーニング状態に陥ってしまうから始末に悪い。
こんな状況の中でのスティック操作は・・・特に細心の注意が必要なのだ。
そんな緊張の中、無事に撮影作業は終了した。
こんな日は・・・ヘリは勿論、人間(オペレーター)にも過大なストレスが掛かる。
作業も終わり、無事着陸したヘリが先ずストレスから開放された・・・と同時に、
思わず人間からも大きな安堵のため息が・・・呼吸もまともに出来ない様なコンディションの中、
共にストレスから開放された一瞬である。
誰でもこんなバットコンディションの日には、撮影などしたくないのは勿論なのだが、
現場の都合で行わなければならない時が度々あるのだ。
ふと周囲に目をやると・・・たわわに実ったミカンが、太陽の日を浴びながら風に吹かれて
いるのが目に留まった。
そんな一見如何と言う事のない日常的な様子であっても・・・極度の緊張から開放された時には、
心休まる一時でもある。