ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

フレーム改造大作戦・・・その5

2013-02-23 12:13:56 | マテリアル
今回も、フレーム改造大作戦・・・その5と称して、そのプロジェクトの
進捗をお伝えしたいと思う。


Uさんのロアーフレームは・・・既に完成していて、アルマイトに出すばかりとなっている。

赤色でアルマイトを掛けるつもりでいるのだが、お預かりしているアッパーフレームの
塗装がかなり剥げていて、新しいフレームにそのまま組み付けるのは、些か忍びない。

そこで・・・純正フレームの剛性アップと化粧直しをする為に、純正フレームに塗装されている
黒色の塗料を剥がすことにした。

本当は・・・この様な作業はあまりやりたくないのが本音。


何せ・・・臭い上に、手が汚れるのである。

そこは我慢で・・・作業開始。

少しずつ、塗装を剥ぐ。

すると・・・ん???・・・んんん?




何だか?様子がおかしい。

お預かりした時から、何か?曲がったフレームだな~・・・とは思っていたのだが?

塗装を剥がして生地が露わになったフレームに何やら線が見える。

その線をを良く見ると・・・何と、クラックが入っているではないか?


さて・・・どうしたモノか???


娘を嫁に・・・

2013-02-23 09:27:05 | マテリアル
娘を嫁に・・・と言っても、人間の娘の事ではない。

娘と言うのは・・・かつて弊社の基礎研究用に製作したOcto/Crossの事である。


様々なデータを取得した後、その役目を終えた事から、暫く事務所の隅に置いてあった。
ある日、その機体を発見したユーザーから、強烈な販売要請のオファーがあった。


当然・・・最初は、丁重にお断りした。


何たって、思い入れを持って、苦労して仕上げた大事な娘なのだ・・・何故か息子ではない。

そうやすやすと、はいそうですか・・・と言う訳にはいかないと言うモノ。


処が・・・このユーザーも、なかなかしつこい(失礼)。

何度断っても・・・ほぼ毎日、足しげく通って来るのである。

大体決まって・・・5時40分頃にやって来る。


その内・・・その時間が恐怖の時間になってきた。

流石に、これには根負けしてしまって、それ程までに熱望してくれるのだから、
さぞかし大事にしてくれるに違いないと考え、渋々お譲りする事とした・・・トホホ。


しかし・・・この娘、そもそもテスト用に仕上げられていたので、そのまま嫁入り
させる訳には行かないので、花嫁衣装を作ってあげる事を考えた。

そこで、各部品のリニューアルの一環として、先ず、フレームはカーボン製で新調した
結果、少し洗練されたデザインになった。


全体的なレイアウトは変わりないのだが、これで・・・花嫁らしい雰囲気となった。

この作業は、G部長が担当して約2日掛かりで仕上げていたのだった。


その日の夕方・・・G部長が、機体が仕上がったので、これからテストフライトを
行ないたいと言ってきた。


私は・・・毎度の事ながら、時間も気にせずにフライスでフレームを削っていた。
ブログでもご紹介している、例のフレーム改造大作戦の真っ最中だったのである。

ふと・・・時計を見た。


テストフライトするって言ったって・・・既に17時を過ぎているじゃあないか。

当然・・・お日様も、西の山に隠れてしまっていたが、G部長はやる気満々の様子。


夜の帳が下りるまでに、そう時間は残されていなかったが、そこは毎度の事と
割り切って、テストフライトを決行した。



アライイメントを行っている間に、1枚シャッターをきったのだが、もう随分と暗い・・・
流石に、カメラも光量不足を感じてフラッシュを焚いた。


そうこうしている内に・・・アライメントが終了した。


そこで、おもむろにシェイクダウンスタート・・・娘は初飛行ながら、G部長の的確なセットアップが
功を奏したのか、恰も既に何回もフライトさせたかの様な仕上がりを見せた。



趣味のレベルならば、このままの状態でも過不足はない・・・しかし、更なる操縦性と安定性を求め、
この状態からセットアップを繰り返しながら、更に2フライトさせた・・・花嫁へのはなむけとする為に。


ふと気が付くと・・・既にお月様も東の空高くまで、お出ましになっているではないか。


記念に、お月様をバックに娘を撮った。



その数日後・・・遂に手塩にかけた娘を、嫁に出す日が来てしまった。


納品時のデモフライトの様子を、写真に納めた後・・・娘は旅立っていってしまった。



達者でな~・・・。





フレーム改造大作戦・・・その4

2013-02-23 00:00:01 | マテリアル
フレーム改造大作戦・・・今回は、その4回目である。


今朝の時点で、フレームの肉抜きは残っているモノの、何とか厄介な加工も無事に終了したので、
試にフレームの仮組を行ってみた。

今回の仮組の目的は、単なるフレーム同士の結合ではなく、エンジンやドライブトレインを含めた
付属品を全て組み付けて、最終的に不具合が無いか?を確認する為の重要な作業である。


現段階では、サーボを始めとする、リンケージ関連のパーツは組み付けられていないのだが、
これらの取り付けレイアウトは、アッパーフレームが純正の為に、変更されないので
組み付けなくても問題ない。

実際に仮組した状態はこんな感じになったが、各部品をすんなりと正確に組み付ける事が出来た。



今の処、ロアーフレームがアルミ生地の状態なので、少し見た目に違和感が有るのは否めないが、
もう少しフレームを肉抜きしてから、最終的にはアルマイト仕上げを行う予定である。


アルマイトの色も、オーダーを頂いている会社ごとに指定されているので、赤・青・緑とカラフルなのだ。

因みに、現在仮組されているロアーアングルは、既にJ社様の指定カラーである青色のアルマイト加工が
施されているのだが・・・J社の親分・・・果たして本当に買ってくれるのだろうか?


ナンチャッテ・・・次回に続く。