ラジヘリ空撮

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続・・・AceOne専用フレームの製作パート2

2012-03-13 00:01:00 | マテリアル
昨日の投稿では・・・メインフレームよりも・・・組み付けるエンジンの幅の方が、
寸法が大きい事を書いた。

メインギヤのバックラッシュを調整する時に、エンジンがフレームにきつく嵌ってしまい、
エンジンの位置を出すのに苦労した・・・等と言う方も、多分いるのではないのだろうか?

その上・・・フレームで、そんなにもエンジンのクランクケースを締め上げてしまっても
良いものだろうか・・・?

もしも、クランクケースが歪んでしまったら・・・と、考えると・・・それは、マズイ。

何とか、その対策を施したい。

その理由は・・・エンジンのクランクケースが歪んで変形してしまった場合には・・・正常に
エンジンが運転出来るとは、考え難いからである。

そこで弊社では・・・エンジンをフレームに組み込む前に、予めその対策を行っている。



フライス盤を使用して、左右均等にクランクケースを削って、フレーム面とクランクケース側面が
平行に接する様に加工する。

この作業で・・・クランクケース幅が79.80mmとなった。



しかし・・・フレーム幅は80mmである。

そこで、エンジン側の固定穴位置のクランクケース幅を測ると、79.50mmであったので・・・
0.25mm圧のワッシャーをフレームとクランクケースの間に入れて、80mm
にしてから組み込んでから、M4キャップスクリューで固定するのである。

この作業で・・・ロアーフレームがM4キャップスクリューを締め付ける事で発生していた、
歪をキャンセル出来るし、フレームとエンジンの直行度も格段に向上する・・・。

要するに、エンジンを組み付けた事による、フレームの歪みから開放されるのである。

この様に組み込まれたエンジンとフレームは・・・ガソリン機に良く見られる様な、
変な振動から開放され・・・妙な振動からは無縁となる事から、ヘリ自体の耐久性も
格段に向上するのである。

今回は、AceOne専用フレームを例にとって話をしたが、機体自体の振動を
軽減する事で、IMUの防振効果を更に高める事が出来る。

この機体では、IMU自体も防振マウントで保護しているのだが・・・
フレーム自体(機体)が振動していたのでは、その効果は半減してしまうので、
基本的な機体側での防振は・・・非常に重要なのだ。

思い当たる節がある方は、もう一度機体をチェックしてみて頂きたい。

販売されているものを・・・只、説明書通りに組んでいても・・・中々長期間に渡って
好調を維持出来る機体は、得てして・・・手に入らないものである。





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