ラジヘリ空撮

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近赤外線カメラを使う

2011-09-27 04:18:07 | マテリアル
昔は赤外線写真を撮影する場合は、レンズに赤外フィルターを付けたり、赤外フィルムと言う特殊な
フィルムを使用して撮影していましたが、最近ではそのフィルム自体の入手が難しい様です。

また、昔は、コニカ赤外750や、コダックハイスピードインフラレッドフィルム等が
販売されておりましたが、熱に弱く、その保管には神経を使いました。

そんな訳で最近では、デジタルカメラを使用して赤外線写真を撮影する事が多い様です。

通常デジタルカメラのセンサーは、最初から赤外域も写す事が出来る感度を持っています。
通常の撮影では可視光を撮影します。

従ってメーカーでは、赤外線が写らない様に、レンズとCCDの間にフィルター付けいるようです。

昔、ビデオカメラで赤外モードで撮影出来るモノが販売されていましたが、
盗撮に使用されて社会問題になり、販売中止になった事も有りましから、
ご記憶の方もおみえになるのではないでしょうか?

そんな訳で最近は、赤外用に改造をしたデジカメを使って撮影したり、画像解析に使用する場合は、
それ専用のカメラなんて言うのも、かなりマイナーでは有りますが、販売されています。

しかし、それをラジヘリに搭載して使用する為には、雲台にかなり工夫を施す必要が有ります。

何せ、シャッタースピードが稼げない上に、赤外写真では測光が難しいのです。

赤外写真では測光が難しい為に、段階露光を行なって撮影します。
その上、感知する光の波長が違うので、通常(可視光)のピンの位置と違うのです。

勿論、測光はマニュアルで行います。

昔は、現在の様に撮影後、直ぐにその結果を見る事は出来ませんでしたから、
何本も露出を変えて撮影しました。

その点デジカメは、直ぐに撮影結果を見る事が出来ますので、便利になりましたね。

しかし、手軽になった分、益々盗撮に使用される事が多くなっている様です。

女性は、夏場に薄着をしたり、浜辺で水着を着たりする時に、もし近くに、
不自然な格好でカメラを構えている輩がいる時は、ほぼ間違いなく盗撮ですから注意が必要です。

女性の皆さ~ん、知らない内に撮影されていませんか~

そんな赤外線写真ですが、実際にラジヘリで何を写すか・・・と言うと、遺跡の事前調査や、
農業分野(現在では研究目的)で、有効的に使用されています。

通常人間が見ている光の波長を可視光と言います。

赤外線の領域の波長は、通常人間が見る事は出来ません。

従って、その波長を捉える事の出来る、専用のカメラを使えば、赤外線領域の画像も撮影する事が出来ます。

遺跡などでは、撮影する時間帯の選択も難しいのですが、上手く撮影できた時には、
地中の状況が判読出来る事も有ります。

これは、地中の水分量や堆積物に因って、光の反射量が違う為です。

それを、ソイルマークとか、プラントマークと呼んでいて、上手く撮影出来た時には、
発掘範囲の特定や、その現場周辺の地下の状況を伺い知る事も可能です。

又、農業分野では、プレシジョンファーミングと言う研究分野?があり、
植生の進捗度を空中から撮影した赤外写真を画像解析して、それに応じて、
必要最小限の施肥を効率的に行って、生産コストを下げる??・・・と、
言う様な取り組みも行われています。

又、河川や湿地帯等の植生分野でも、活用されています。

上記は、何れも研究分野で使用していますので、ラジヘリで撮影した赤外線写真が、もっと多方面に応用出来る様になると良いと思っているこの頃です。


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