心理ゲーム
交流分析の中で「心理ゲーム」があります。対人関係に於いて表面上、仲が良くなるためのコミュニケーションを図っていますが、本人も気が付いていない、こころの中で、コミュニケーションを壊し対人関係を破局に導くゲームです。本来、対人関係をよくする交流をするのですが、心理ゲームは交流を破壊する事が目的です。そんなことをすれば、孤独に成り、辛い思いをするのは自分自身なのに、心理ゲームを繰り返すのは、ゲームを行なっている間は相手が構ってくれるからなのです。独りでいているよりも、喧嘩していでも誰かと関わっていときたいからです。淋しく辛い心理ゲームです。心理ゲームには常に、陰の声が暗躍しています。本人は望んでは居ませんが破滅の道を選んでいます。心理ゲームを行なう根本的な問題は「愛情欠乏症」が原因です。
子供のチキンレース
心理ゲームの中で「チキンレース」をする方が居ます。ゲームは一回で済んでいると、「後味が悪い」感じで流してもらえる事が多いのですが、何回も繰り返されると、どんな温和な人でも怒りだすものです。例えるならば、子供がイタズラをして親から「ヤメナサイ!」と注意されても、子供にとっては「軽い冗談、イタズラ、遊び」にしか過ぎません。親の反応に対しても「構ってもらっている」感覚から、何回も繰り返します。結果、「ダメよ」から始まって「ヤメナサイ」軽い調子の「怒るよ」で始まり、「何回言ったらわかるの」「いい加減にしなさい」「今度したら承知しないよ」「本当に怒るよ」とどのつまり「コラ!」と怒鳴り付けられます。これも、子供が親に構って欲しいとの思いが、裏目に出てしまった結果です。
大人のチキンレース
これと同じ事を、大人になって他人関係に於いて、再現しているのです。当然、喧嘩になり、嫌われます。このゲームの「刺激」を求めて、エスカレートしながら繰り返し行なえば、当然「結末」は「拒絶」が起きます。特に「チキンレース」になると、「仕事を辞める」「グループから抜ける」「学校をやめる」「もう死ぬ」などと、究極の選択を迫ってきます。初めは、みんな心配して構ってくれますが、当然、何回も繰り返されると相手も「もう知らない!」と堪忍袋の緒が切れてしまいますこれで「The END」です「絶交」「クビ」「退学」みんなから嫌われ、行き場を失い、ひとり孤独になり去って行くしかありません。ギリギリの駆け引きをして、構ってもらおうとしてるだけです。「自分で自分の首を絞める」行為をしています。しかしながら、本人はその自覚がありませんから、「相手が私を裏切った、傷つけた!」との思いしかありません!こんな「刺激」を求めていても、何の意味もありません!「チキンレース」に気づき、止めてみませんか!
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