ヴァイオリン ~ 雑音ラプソディ ~

50代後半になって突然始めたヴァイオリン。
ヴァイオリンやピアノなど
音楽に関することを綴っていきます。

6/16の読響 マルティン・ガルシア・ガルシア初共演

2022-07-24 | クラシック音楽
いろいろありまして、投稿が遅れていますが、怪我もだいぶ良くなってきましたので、6月の読響のコンサートの話から順に少しずつ書いていきます。

6月16日の読響公演のモーツァルトのピアノ協奏曲第23番は、キット・アームストロングという米国のピアニストが弾く予定でしたが、コロナによる渡航制限で来日ができなくなり、ちょうど6月に日本への来日公演が確実となっていた、昨年のショパン国際コンクール第3位受賞のマルティン・ガルシア・ガルシアさん、が登板することになり、同じ月に2回もガルシアさんの演奏を聴けるというラッキーな流れとなりました。
年明けから不運なことばかり続いていましたが、考えてみれば幸運なこともあったのですね。
そういえば、昨年もピアニストが来日できず、小林愛実さんに変更になって、素晴らしい生演奏を聴く機会ができたこともありました。

6/16 読響名曲シリーズ(サントリーホール)
指揮者:セバスティアン・ヴァイグレ
ピアノ:マルティン・ガルシア・ガルシア
曲目: 
・ドヴォルザーク 交響詩「真昼の魔女」
・モーツァルト ピアノ協奏曲第23番
・ドヴォルザーク 交響曲第8番

一曲目のドヴォルザーク「真昼の魔女」。真昼の魔女とは熱中症を擬人化した神話を元にしていて、魔女が現れるから炎天下の中で長く屋外にいてはいけないという戒めとして伝わっているようですが、この曲の中では、母親が子供に対して、言うことを聞かないと真昼の魔女がやってくる、と脅しをかけると、本当に魔女がやってきて子供の命を奪うというストーリーになっています。15分ほどの短い曲ですが、ドラマチックで聴きごたえのある曲です。

二曲目、マルティン・ガルシア・ガルシアさんの登場です。
ステージの裾から一歩踏み出した途端、会場全体を見て驚いた様子で後ずさりします。後ろの指揮者ヴァイグレさんに振り向いて何か言った様子でしたが、すぐにヴァイグレさんに背中を押されて歩き出しました。
サントリーホールは、観客がステージを囲むような設計になっていて、満席に近い状態だったので圧倒されたのでしょうかね。

1楽章 アレグロ。FAZIOLIが、モーツァルトらしい軽やかで艶のあるサウンドを醸し出していました。ガルシアさんの演奏は、子供が遊んでいるように、愛らしさを感じました。

2楽章 アダージョ。明るい1楽章から転じて、憂いを帯びた曲調になりますが、マルティンさんの演奏は少し明るい要素が表れていた印象。
すっかり自分の世界に入ってしまったマルティンさん、例のごとく、首を振りながらアダージョを歌っていましたっけ。フーンフーンと鼻歌が聞こえてきました。 

3楽章 アレグロ・アッサイ
勢いよくピアノが独奏します。スピードアップしマイペースになっているような印象があった一方、しっかりオケと歩調が合っている、最後まで素晴らしい演奏でした。
アンコールは1曲、ベートーヴェン「6つのバガテルから第6番」。
 
こちらは、ガルシアさんが昨年3月にスペインのオビエド市フェリペ皇太子コンサートホールで弾いた同じ曲です。日本公演と比べると、ちょっと演奏も表情も硬い感じがします…

さて、三曲目のドヴォルザーク交響曲第8番ですが、これぞドヴォルザーク、という曲です。
読響がこれほどレベルの高いオケだったかと思わせる演奏でした。
各パートの音がクリアで表情があり、響きには厚みがあり、最後まで聞き逃せないほどでした。
ひと月前なので印象を忘れてしまったところもありますが、第2楽章のアダージョ、第3楽章のワルツ、弦楽器のハーモニー、表情豊かな歌わせ方にうっとりしていた記憶があります。そして第4楽章、滑らか且つ切れがあって、これは、ヴァイグレ氏の指揮の技量の高さでしょうか。

今回は、途中で帰らないで最後まで聴いていて良かったです。


コメント (4)
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