ヴァイオリン ~ 雑音ラプソディ ~

50代後半になって突然始めたヴァイオリン。
ヴァイオリンやピアノなど
音楽に関することを綴っていきます。

レッスン: バッハのドッペル 相手の演奏を聴く練習

2020-12-28 | ヴァイオリン
10月末から始まったバッハのヴァイオリン協奏曲ニ短調(通称ドッペル)ですが、3回目のレッスンまで書きましたが、あれから独り暴走を克服すべく、ほぼ毎日ドッペルカラオケ(後述)でコツコツと練習していたのですが、続きを書こうと思ってもあまり進展がなく、そうこうしているうちに、仕事が入って忙しくなってしまった等で、今日になってしまいました。

ドッペルカラオケというのは、ドッペルの第1ヴァイオリンか第2ヴァイオリンのどちらかだけの演奏が録音されていて、相手の演奏を聴きながら合わせるものです。今私が習っているのは第2ヴァイオリンなので、第1ヴァイオリンの演奏を聴きながら、速度を合わせて弾いて行く練習ができました。
最初はメトロノームでやっていたのですが、拍を聞きながら弾いているはずなのに、なぜか途中でずれていくので自己嫌悪に…😑 
いろいろ試した結果、YouTubeのカラオケ演奏をICレコーダーに録音し、速度をそれに合わせながら調整していきました。
結果、4回目、5回目のレッスンでの先生との合奏は、ズレが狭まり、あともう少しというところでした。
このヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲は、1秒も相手とズレてはいけない曲なので、とにかく相手の演奏を聴いて、速さを一定にする練習しかありません。

このYouTubeはカラオケではありませんが、速度を落として、合わせて弾いて練習しました。コロナ感染防止でリモートで合わせたのか、別々に録画して編集したのかわかりませんが、この速度でほとんどズレがありません。さすがです。

どうして16分音符のところでスピードアップするのか自分なりに分析してみると、左の指の速さが均等でないのと、技術的に未完成だと感じているので早く終わらせたいと指が急いでしまうためだと思いました。

6回目のレッスンでは、最初のチューニングに手間取ったので、何か焦る気持ちがあったのか、途中で暴走し始めてしまいました。終わった時に先生が息切れしていた様子でした…。結局この日は2回やり直して時間切れで、次回に持ち越しということに。この後、次回は年内最後のレッスンだから、どうしても今年中にドッペルを終わらせたくて、猛練習です。

だいぶ未完成部分も滑らかになってきたので、速度を少し速めにして、第7回目のレッスンに臨みました。多少音がズレたところもありましたが、二重奏の形になり、やっと〇を頂きました!😀 
練習を積み重ねれば必ず弾けるようになる、ということでしょうね。

練習が大変でしたが、二重奏は楽しいです。

新年は、スズキの教則本第5巻に入ります!


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12/14 服部百音リサイタル 超絶技巧を満喫

2020-12-17 | ヴァイオリン
12月14日、都内感染者が増加する中、サントリーホールの小ホール(ブルーローズ)で行われた、服部百音(はっとり もね)さんのヴァイオリンリサイタルへ行ってきました。
前から注目していた21歳のヴァイオリニストで、いつか生演奏を聴きたいと思っていたのですが、2か月前にサントリーホールでリサイタルを開くという情報が知り、チケットを購入。予約開始日から1日遅れて座席を見たら、すでに前方中央ブロックはほぼ埋まっていましたが、運よく左ブロックの2列目の端がぽっかり空いていてそこをゲット。
演目は、会場に着いてから知りましたが、

・ショスタコーヴィチ:24の前奏曲から10曲
・フランク:ヴァイオリン・ソナタイ長調
・シマノフスキ:アレトゥーザの泉(神話作品30第1曲)
・サン=サーンス:ハバネラ作品83
・チャイコフスキー:憂鬱なセレナード作品26
・シマノフスキ:ノクターンとタランテラ作品28
・ラヴェル:ツィガーヌ
アンコール曲
・ミヨー:ブラジレイラ
・ハチャトゥリアン:剣の舞

このプログラムを見ての通り、結構マニアックな選曲。
ゆったりしたバロック音楽はなし。
聞くところによると、彼女は毎度このような重量級で超絶技巧の曲を選曲して演奏しているそうです。
演奏に集中するためか、登場する時や演奏中もその合い間も伏し目がち。可愛らしい風貌に反して、力強く、男っぽく、技術の高い演奏。
時々、顔を上げてキメのポーズをするヴァイオリニストがいますが、そういう動作は全くありません。それどころか、演奏中、膝を曲げて足で踏ん張って力を調節する動作がありました。ドレスは便利ですね。裾で隠れて、後方座席からは踏ん張りはわかりにくかったと思います。
楽器を下方向に向けることが多かったため、弓や指の動きが良く見え、様々な演奏テクニックを見せて頂きました。

ピアノでも何でも世界的コンクールに参加するような若い年代の演奏家達は、超難解、超絶技巧の曲を学び猛練習していきてるので、その技術を見せたがる傾向にあります。
百音さんはまだ若いので、あと7~8年したら、聴く人を感動させるような情緒的な演奏をするようになるのでしょうか。
弦楽器は、演奏する人の年齢や経験、感情等が反映される楽器だと思っているので、これからが楽しみです。
ヴァイオリンリサイタルは、ピアノが伴奏役という立ち位置のように思われがちですが、江口玲さんのピアノは伴奏というよりも、特にフランクのヴァイオリンソナタの演奏では、共演者と言ってもよいと思います。いつかピアノのソロ演奏を聴いてみたいですね。

技術の高い演奏に「全集中」して聴いていたため、全て終わって立ち上がった時、現実に引き戻されました。 
腰が痛い…


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