ヴァイオリン ~ 雑音ラプソディ ~

50代後半になって突然始めたヴァイオリン。
ヴァイオリンやピアノなど
音楽に関することを綴っていきます。

発表会 前の人の演奏を聴いてはいけない…

2022-07-31 | ヴァイオリン
暑中お見舞い申し上げます。
今日は東京は37度くらいになるようです。
もう明日から8月に入りますが、6月の発表会のことを書いておきます。

大人で中級ともなると、発表会の曲を自分で選べるので、去年の秋あたりから、YouTube等を観ながら気になる曲を見つけていました。
ロシア出身のヴァイオリニストが、コロナ禍の自粛生活の中で録画演奏したもので、その曲のメロディーがいつまでも記憶に残って離れないのです。
マルチェッロの「オーボエ協奏曲ニ短調アダージョ」。
ところが、ヴァイオリン用の楽譜がなかなか見つからないのです。元々オーボエのための曲なので、出てくるのはオーボエ楽譜ばかり。
然し、ヴァイオリンで演奏している人がいるのだから、絶対あるはず。
最初に見つかったのは、確かヤマハ?のプリント楽譜だったか。でも、ヴァイオリニストが弾いているのとは感じが違う。更に、ネットサーフィンを繰り返し、ようやく一番近いものを見つけました。なんと、マルチェッロではなくバッハで検索したら出てきたのです。元々マルチェッロが作曲したものを、バッハが編曲して世に出して有名になったので、バッハ名が付いたタイトルが多いのかもしれません。
購入サイトは、Lento & Vivaceという音源・楽譜サイト。ピアノの伴奏楽譜も付いていて、代金を払えばダウンロードできて印刷できます。

購入した楽譜は、先のヴァイオリニストの演奏譜とほぼ同じ。ただ、動画の演奏者が独自で最初の小節をリピートしたり、オクターブ下げたりと編曲している部分があり、そこが良いので、ピアノ伴奏の楽譜に影響がないように、自分で譜を起こして楽譜を作ってしまいました。

年が明けて1月に、発表会の選曲の話があり、一応他にも候補を選んでいたのですが、その後、父の入院、自分が駅で転んで怪我、コロナに感染、ロシアのウクライナ攻撃が始まったりで、いろんな想いが交錯して、やはり哀愁のあるマルチェッロの曲に、ということになったのですが、発表会の後まで災難続きで、この曲、あまり縁起が良くないのかと気になっています。

6月の発表会当日は、とても良いお天気でした。
昨年は、5人ごと、無観客体制で開催されましたが、今年は、15人ごと、家族知人等5人まで呼べたので、友人にも来ていただきました。
さて、順番は初級から中級の流れになっているのですが、最初は幼稚園生、小学低学年で、大人の私は最後から2番目。
発表会の体験者ならおわかりだと思いますが、前の人が終わったらすぐに次の人、と送り出されるし、順番を待っている間に前の人達の演奏が聞こえてくるわけで、聞きたくなくても聞いてしまうので、つられて自分の曲を忘れてしまうような、指を忘れてしまうのでは、と妙な不安に駆られてきます。

当初の予定では、コロナやウクライナ、それと父のこと等、この半年いろいろなことがあったので、追悼の気持ちを込めてマルチェッロのアダージョを演奏しようと思っていたのですが、
私の前の人の演奏曲は……モンティの「チャルダッシュ」。

舞台袖で、すでに気分はノリノリのチャルダッシュ。
追悼の気持ちはどこかへ消えていました。😅 
演奏の順番て大事ですね。


気持ちは演奏に集中していたようです。
スローな曲なので音のズレが目立って難しいのですが、昨年のように暴走することもなく、アダージョらしくゆったりと弾けたと思います。

私が曲選びで参考にしたマルチェッロのオーボエ協奏曲「アダージョ」の演奏動画をお借りしました。演奏はヴァイオリニスト、マキシム・ヴェンゲーロフさんと娘のリーザさん。(イスラエル在住)
こんな風に美しく弾きたいというイメージばかり膨らんでいます。

コメント (4)
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6/16の読響 マルティン・ガルシア・ガルシア初共演

2022-07-24 | クラシック音楽
いろいろありまして、投稿が遅れていますが、怪我もだいぶ良くなってきましたので、6月の読響のコンサートの話から順に少しずつ書いていきます。

6月16日の読響公演のモーツァルトのピアノ協奏曲第23番は、キット・アームストロングという米国のピアニストが弾く予定でしたが、コロナによる渡航制限で来日ができなくなり、ちょうど6月に日本への来日公演が確実となっていた、昨年のショパン国際コンクール第3位受賞のマルティン・ガルシア・ガルシアさん、が登板することになり、同じ月に2回もガルシアさんの演奏を聴けるというラッキーな流れとなりました。
年明けから不運なことばかり続いていましたが、考えてみれば幸運なこともあったのですね。
そういえば、昨年もピアニストが来日できず、小林愛実さんに変更になって、素晴らしい生演奏を聴く機会ができたこともありました。

6/16 読響名曲シリーズ(サントリーホール)
指揮者:セバスティアン・ヴァイグレ
ピアノ:マルティン・ガルシア・ガルシア
曲目: 
・ドヴォルザーク 交響詩「真昼の魔女」
・モーツァルト ピアノ協奏曲第23番
・ドヴォルザーク 交響曲第8番

一曲目のドヴォルザーク「真昼の魔女」。真昼の魔女とは熱中症を擬人化した神話を元にしていて、魔女が現れるから炎天下の中で長く屋外にいてはいけないという戒めとして伝わっているようですが、この曲の中では、母親が子供に対して、言うことを聞かないと真昼の魔女がやってくる、と脅しをかけると、本当に魔女がやってきて子供の命を奪うというストーリーになっています。15分ほどの短い曲ですが、ドラマチックで聴きごたえのある曲です。

二曲目、マルティン・ガルシア・ガルシアさんの登場です。
ステージの裾から一歩踏み出した途端、会場全体を見て驚いた様子で後ずさりします。後ろの指揮者ヴァイグレさんに振り向いて何か言った様子でしたが、すぐにヴァイグレさんに背中を押されて歩き出しました。
サントリーホールは、観客がステージを囲むような設計になっていて、満席に近い状態だったので圧倒されたのでしょうかね。

1楽章 アレグロ。FAZIOLIが、モーツァルトらしい軽やかで艶のあるサウンドを醸し出していました。ガルシアさんの演奏は、子供が遊んでいるように、愛らしさを感じました。

2楽章 アダージョ。明るい1楽章から転じて、憂いを帯びた曲調になりますが、マルティンさんの演奏は少し明るい要素が表れていた印象。
すっかり自分の世界に入ってしまったマルティンさん、例のごとく、首を振りながらアダージョを歌っていましたっけ。フーンフーンと鼻歌が聞こえてきました。 

3楽章 アレグロ・アッサイ
勢いよくピアノが独奏します。スピードアップしマイペースになっているような印象があった一方、しっかりオケと歩調が合っている、最後まで素晴らしい演奏でした。
アンコールは1曲、ベートーヴェン「6つのバガテルから第6番」。
 
こちらは、ガルシアさんが昨年3月にスペインのオビエド市フェリペ皇太子コンサートホールで弾いた同じ曲です。日本公演と比べると、ちょっと演奏も表情も硬い感じがします…

さて、三曲目のドヴォルザーク交響曲第8番ですが、これぞドヴォルザーク、という曲です。
読響がこれほどレベルの高いオケだったかと思わせる演奏でした。
各パートの音がクリアで表情があり、響きには厚みがあり、最後まで聞き逃せないほどでした。
ひと月前なので印象を忘れてしまったところもありますが、第2楽章のアダージョ、第3楽章のワルツ、弦楽器のハーモニー、表情豊かな歌わせ方にうっとりしていた記憶があります。そして第4楽章、滑らか且つ切れがあって、これは、ヴァイグレ氏の指揮の技量の高さでしょうか。

今回は、途中で帰らないで最後まで聴いていて良かったです。


コメント (4)
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交通事故に遭いまして…

2022-07-03 | その他
一週間前の日曜日、買い物から帰ったら溜まっているブログを書こうと考えていたところ、その帰り道、後ろから来た自転車に追突されて腕と手を負傷してしまいました。
気温36度の暑い日でした。警察の事情聴取や現場検証などで約2時間炎天下の中にいて、その日は何ともなかったのですが、翌日も暑く、整形外科へ行って湿布や包帯やらを付けられたせいか暑さが増して、夕方に熱中症になってしまいました。
腕を安静にするように言われているので、一週間バイオリンを触っていませんが、発表会の後で幸いでした。
自動車が一方通行の道でも、自転車は逆走して入ってきても良いような曖昧な道路標識になっている商店街や住宅街では自転車は縦横無尽に走ってきます。
皆さまもお気をつけくださいね。

コメント (2)
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