コンサートの合い間に仕事や家事やヴァイオリンの練習等をやっているため (逆です。仕事や家事の合い間にコンサートかな…)、タイムリーに投稿できず、書くことが溜まってきて追いつかなくなってきました。😱
日にちが前後すると思いますが、記憶を頼りに綴っていきます。
8月18日、読売交響楽団の名曲シリーズのコンサートへ行った話です。
指揮は、28歳という若さのフィンランドの女性指揮者、エミリア・ホーヴィングさん。最近、女性指揮者の活躍が目立ちますね。
とはいえ、指揮者を事前にチェックせずに行ったので、女性が現れて驚いたのでした。この日は、ヴァイオリニストの三浦文彰さんが出演でしたので、そこしか見ていなかったのです。
三浦文彰さんですが、お父上が東京フィルのコンサートマスター、お母上もヴァイオリニスト、妹さんがピアニスト、という音楽家一家に生まれ、16歳でハノーファー国際ヴァイオリンコンクールで最年少優勝を果たしています。今年29歳。
ピアニストの辻井伸行さんと、NHKの大河ドラマ「真田丸」のオープニングテーマ曲を共演して以来、聴いてみたいヴァイオリニストの一人となりました。
この日のプログラムは、
・ラウタヴァ―ラ・至福の島(日本初演)
・ プロコフィエフ・ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調作品63
・シベリウス・交響曲第5番
1曲目、ラウタヴァ―ラというフィンランドの作曲家の曲。
初めて聴いた曲なので良し悪しは語れませんが、タイトル通り波の音を感じるようなきれいな曲で、映画音楽みたい。
後半のトランペットのソロパート演奏が素晴らしいと感じたのですが、曲が終わった後の指揮者がオケの団員を指名して拍手で称える場面で、フルートや打楽器、コントラバス等を指名しているのに、なぜかトランペットには指名しなかったのがちょっと不満でした。
2曲目、三浦文彰さんの登場です。おしゃれなハイネックの黒のスーツで登場します。若いのに髪が白っぽい。白髪ではないと思いますが、ファッションで脱色しているのでしょうか。
プロコフィエフの2番、第1楽章は暗く、全体的にあまり派手さはありませんが、美しい曲です。
第1楽章が終わったところで、三浦さんは何だか暑そうです。2楽章との合い間に、指揮者に何か一言言って苦笑します。想像ですが、暑い、か、ハンカチを忘れた、と言っていたのでは…。
時々、暑そうに袖口で顔の汗をぬぐっていましたので。
女性の演奏者は、ノースリーブや背中の開いたドレス等、わりと自由なのですが、男性の場合はスーツか長袖のシャツ、というのが通念か決まりのようです。
エアコンが効いているホールとはいえ、ライトが当たるステージで、まして、ヴァイオリンは体に密着させるのですから、暑いに決まっています。
男性は可哀想ですね。せめて、黒の長袖シャツにすればよかったのに。
三浦さんは演奏中激しく動く演奏家ではないようなので、髪や服が汗でグチョグチョということはなかったようですが、疲れを見せるタイプですね。
3回目のカーテンコールに応えてアンコール。
チェロの首席奏者の横に立って、シベリウスのWaterdrops(水滴)という曲をデュオで演奏しました。ピチカートだけの短い曲です。
どのような曲かというと、あいにくヴァイオリンとチェロや、三浦さんの演奏動画は見つからなかったので、参考までに庄司紗矢香さんの演奏動画をお借りして紹介します。
今回の女性指揮者、あまり印象が残るような指揮でなかったのと、プロコフィエフを聴いただけですが、オケとの対話ができていない、テンポがズレる等難点ありでした。まだ未熟なのに運よく世に出されてしまったのでは、という私個人の印象です。
最後のシベリウスの交響曲第5番は最高傑作と言われるものですが、聴かずに、三浦さんの演奏の余韻を残したまま帰りました。