ヴァイオリン ~ 雑音ラプソディ ~

50代後半になって突然始めたヴァイオリン。
ヴァイオリンやピアノなど
音楽に関することを綴っていきます。

Sleep, Dearie, Sleep エリザベス女王を見送るバグパイパー

2022-09-25 | その他
9月19日に行われたエリザベス女王の国葬、荘厳で感動的でした。聖歌の歌声がウエストミンスター寺院の中で響き渡って美しい…
印象的だったのは、バグパイプの演奏。
演奏者は女王専属のバグパイパー、ポール・バーンズさん。
英国メディアによると、女王は何十年もの間、バグパイプの調べを「目覚まし時計」の代わりにしてきて、奏者が毎朝15分間、女王が眠る部屋の窓の下で演奏し、女王はその音色で目覚めていたといいます。
葬儀の終わりを告げるために演奏されたのは、伝統的な曲「Sleep, Dearie, Sleep」だそうてす。
英国では、葬儀にバグパイプが演奏されることが多いそうです。うるさいけど、音階が悲しげなのですよね。
こちら、画像をクリックするとCNNのページが開いて演奏動画が現れます。
葬儀の後、女王の棺が運ばれたウインザー城の礼拝堂では、最後のバグパイプの演奏が行われました。ツイッターにアップされていたので、映像をお借りしました。
演奏しながらゆっくりと歩を進め、その音色は、お別れを言うかのように礼拝堂からゆっくり遠ざかっていきます。まるで映画のラストシーンのよう。
こちらの曲名はわかりませんでした。
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8/18 読響 三浦文彰さんのプロコフィエフ・ヴァイオリン2番

2022-09-19 | ヴァイオリン
コンサートの合い間に仕事や家事やヴァイオリンの練習等をやっているため (逆です。仕事や家事の合い間にコンサートかな…)、タイムリーに投稿できず、書くことが溜まってきて追いつかなくなってきました。😱 
日にちが前後すると思いますが、記憶を頼りに綴っていきます。

8月18日、読売交響楽団の名曲シリーズのコンサートへ行った話です。
指揮は、28歳という若さのフィンランドの女性指揮者、エミリア・ホーヴィングさん。最近、女性指揮者の活躍が目立ちますね。
とはいえ、指揮者を事前にチェックせずに行ったので、女性が現れて驚いたのでした。この日は、ヴァイオリニストの三浦文彰さんが出演でしたので、そこしか見ていなかったのです。
三浦文彰さんですが、お父上が東京フィルのコンサートマスター、お母上もヴァイオリニスト、妹さんがピアニスト、という音楽家一家に生まれ、16歳でハノーファー国際ヴァイオリンコンクールで最年少優勝を果たしています。今年29歳。
ピアニストの辻井伸行さんと、NHKの大河ドラマ「真田丸」のオープニングテーマ曲を共演して以来、聴いてみたいヴァイオリニストの一人となりました。

この日のプログラムは、
・ラウタヴァ―ラ・至福の島(日本初演)
・ プロコフィエフ・ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調作品63
・シベリウス・交響曲第5番

1曲目、ラウタヴァ―ラというフィンランドの作曲家の曲。
初めて聴いた曲なので良し悪しは語れませんが、タイトル通り波の音を感じるようなきれいな曲で、映画音楽みたい。
後半のトランペットのソロパート演奏が素晴らしいと感じたのですが、曲が終わった後の指揮者がオケの団員を指名して拍手で称える場面で、フルートや打楽器、コントラバス等を指名しているのに、なぜかトランペットには指名しなかったのがちょっと不満でした。

2曲目、三浦文彰さんの登場です。おしゃれなハイネックの黒のスーツで登場します。若いのに髪が白っぽい。白髪ではないと思いますが、ファッションで脱色しているのでしょうか。
プロコフィエフの2番、第1楽章は暗く、全体的にあまり派手さはありませんが、美しい曲です。
第1楽章が終わったところで、三浦さんは何だか暑そうです。2楽章との合い間に、指揮者に何か一言言って苦笑します。想像ですが、暑い、か、ハンカチを忘れた、と言っていたのでは…。
時々、暑そうに袖口で顔の汗をぬぐっていましたので。

女性の演奏者は、ノースリーブや背中の開いたドレス等、わりと自由なのですが、男性の場合はスーツか長袖のシャツ、というのが通念か決まりのようです。
エアコンが効いているホールとはいえ、ライトが当たるステージで、まして、ヴァイオリンは体に密着させるのですから、暑いに決まっています。
男性は可哀想ですね。せめて、黒の長袖シャツにすればよかったのに。
三浦さんは演奏中激しく動く演奏家ではないようなので、髪や服が汗でグチョグチョということはなかったようですが、疲れを見せるタイプですね。

3回目のカーテンコールに応えてアンコール。
チェロの首席奏者の横に立って、シベリウスのWaterdrops(水滴)という曲をデュオで演奏しました。ピチカートだけの短い曲です。
どのような曲かというと、あいにくヴァイオリンとチェロや、三浦さんの演奏動画は見つからなかったので、参考までに庄司紗矢香さんの演奏動画をお借りして紹介します。

今回の女性指揮者、あまり印象が残るような指揮でなかったのと、プロコフィエフを聴いただけですが、オケとの対話ができていない、テンポがズレる等難点ありでした。まだ未熟なのに運よく世に出されてしまったのでは、という私個人の印象です。
最後のシベリウスの交響曲第5番は最高傑作と言われるものですが、聴かずに、三浦さんの演奏の余韻を残したまま帰りました。













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コンサートの席を取る難しさ

2022-09-17 | ピアノ
コンサートチケットを取るときに、チケットぴあを利用することが多いのですが、好きなアーティストの名前を登録していると、その人のコンサートチケット情報がメールで届きます。
先日思わぬ情報が入ってきて、これは行かなければと発売日を待っていました。

2018年に演奏活動の引退宣言をしたポルトガル出身のピアニスト、マリア・ジョアン・ピリスが活動再開し、来日します。
公演日、11/29、於:東京・サントリーホール。
(12/2に大阪公演もあります。)

初めて彼女の演奏を聴いたのが、読響との共演。1990年代後半だったか2000年に入った頃か、曲は確かモーツァルトかショパンの協奏曲だったと思います。
こんなに美しく丁寧な演奏をするピアニストがポルトガルにいるのかと、すっかりファンになりました。
演奏活動以外に教育にも力を入れていて、そのような中、ポルトガル政府と教育方針について対立し、ブラジルへ移住してしまいました。

2008年にNHKの教育TVでスーパーピアノレッスンというプロのピアニストによるワークショップ番組に出演、16週にわたって、ブラジルの自宅で、中上級レベルの子供たちを集めてレッスンする様子を見せてくれていました。あの番組は本当に良かったです。テキストとして出版された楽譜を未だに手放せません。

話が逸れましたが、その後も来日時にリサイタルへ友人と出かけていたのですが、2018年、引退するため日本で最後の公演を開くということで、浜離宮朝日ホールへ出かけました。
もうあれで最後なのかと思ったのですが、コロナ禍で気持ちが変わったのか、昨年あたり、欧州でのアルゲリッチとの共演を機に活動を始めたようです。
 
今回の11/29のコンサートは絶対行くと決め、カレンダーの9月21日10:00に一般発売開始とメモしていました、が、昨日、ぴあから、先行予約の通知です。
それが、今朝の11:00〜、です。
今朝10:30にはパソコンを立ち上げて、5分前に、ぴあのページにログインしようとしました。
すると、アクセス集中して入れない!焦る。
何度かやってログイン成功。
11:00になりました。チケット販売サイトに入ろうとします。また、アクセス集中で開かない!
何度も試みて、3分か4分経過。ようやく座席を選択するページに辿り着きました。S席を目指します。 

然し、サントリーホールの中央ブロックの座席表を開いたら、もう一席もない!左右のブロックも、両端にわずか残っているだけ。
えーっ!これって先行予約でしょー?
ショック!。
主催者側で何列かを押さえていることはあるけど、3〜4分の間に、どうしてこういうことができるの!?
気を取り直して、2階の私のお気に入りブロックを探します。S席としてはまあまあ申し分のない場所が取れました。

ぴあ会員の方なら、今日の23:59までにアクセスすれば、先行予約で取れると思います。BとC席は完売に近いでしょうけど…
今日を逃すと、買えるのは一般発売日9/24です。
この状態で9/24に臨んでいたら、チケットが取れなくて、泣き崩れていたかもしれません。

販売スケジュールが変更になりました。先行予約が9/20まで継続されています。購入予定の方は、販売スケジュールをご自身で確認してください。




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7/3 ホアキン・アチューカロのピアノリサイタル

2022-09-05 | ピアノ
7月初め、怪我で予定を幾つか断念していた頃、これだけはと、待ちに待ったスペインのピアニスト、ホアキン・アチューカロさんのピアノリサイタルへ行きました。
2020年に来日予定していたのですが、コロナで中止となり、約3年振りにようやく再来日が実現。
今年7月3日、銀座の王子ホールでアチューカロさんの演奏をまた聴くことができました。


89歳。姿勢が良く、演奏中も体の重心が安定している、長いブラームスのソナタの演奏後もふらつく様子もなく、とても今年11月に90歳になろう方とは思えません。
7/15には愛知県でモーツァルトのピアノコンツェルトを演奏したのですから、年齢を問題にする必要はないと感じ、90になっても演奏活動は続けるだろうと思っています。
日々筋トレをして鍛えているそうですし…。

演奏プログラム:


後半のラフマニノフの前奏曲変ト長調の演奏が始まると、なぜか自然に涙がポロポロ出てきて、次の前奏曲嬰ハ短調の「鐘」に続き、グラナドスのゴイェスカスの「嘆き」まで、涙が止まりませんでした。

ピアノを歌わせるような奏法、年齢を重ねた深みのある表現力にすっかり惹き込まれてしまいました。
全曲が終わり、会場からスタンディングオベーション。
アンコールは2曲、一つはスクリャービンの左手のための前奏曲、もう一つは不明。

元気をもらい、素敵な時間を過ごしました。💕






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