11/2からホテルオークラ東京別館で開催中の、ウィーン楽友協会アルヒーフ展「19世紀末ウィーンとニッポン」と特別写真展「素顔のウィーン・フィル」と、ウィーンフィル楽団員によるギャラリーコンサートへ行ってきました。
ブラームス、ブルックナー、リスト、ワーグナー、シュトラウス等の自筆の楽譜、手紙や、150年を辿る絵画や文献、日本との音楽交流の歴史記録等々、191点が展示されています。クラシック音楽を勉強されている方や、ヨーロッパ音楽史に興味のある方には、一見の価値はあると思います。
これらの展示品の写真撮影はNGなのですが、会場に置いてあるグランドピアノの撮影だけはOKとなっていました。オーストリアのベーゼンドルファー。しかも、蓋の内側に、グスタフ・クリムトの絵が描かれています。世界に25点しかないそうです。
とても美しくて、うっとりします。(ブログ用にサイズを縮小したので、写真が少し粗くなってしまいましたが、実物は光り輝いて素晴らしいものです。)
ギャラリーコンサートの曲目は、ブラームスのクラリネット五重奏曲ロ短調Op.115。
曲は4楽章で構成されており、約40分の演奏でした。
1.アレグロ(ロ短調、6/8拍子、ソナタ形式)
2.アダージョ(ロ長調~ロ短調~ロ長調、3/4拍子、三部形式)
3.アンダンティーノ(ニ長調の間奏曲、4/4拍子)
4.コン・モート(ロ短調、2/4拍子、変奏曲形式)
ステージではなく、ホテルの絨毯敷きのホール内に80席ほど席を並べ、演奏者は観客と同じ高さで演奏するという形式で、室内楽という雰囲気が感じられ、居心地のよいものでした。
自由席でしたので、良い席を確保しようと開始時間の1時間前に着いたのですが、上には上がいますね。すでに2列目まで席にものが置かれていました。
後から来て、後ろの方になってしまって、見えなかった、聞こえなかった、と係員に苦情を訴えている方がいましたが、1時間以上も前から来て席を取る方がいるのですから、敵いませんね。
楽器は、クラリネットと弦楽四重奏の編制で、演奏は、次の下記ウィーンフィルの楽団員。クラリネットは、今年入団したという若手。
クラリネット: グレゴール・ヒンターライター
ヴァイオリン: ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルク
ヴァイオリン: ヨーゼフ・ヘル
ヴィオラ: ヴォルフ=ディーター・ラート
チェロ: ベルンハルト・直樹・ヘーデンボルク
ヴァイオリンとチェロのヘーデンボルク氏両名は日系ドイツ人で、恐らく兄弟だと思いますが、写真展に写真がありましたので、撮影してきました。
このようなギャラリーコンサートで、アンコールはないかと思っていたのですが、最後に、「クラリネットが折角いるので、モーツァルトのクラリネット五重奏を演奏します」ということで、その1楽章を弾いてくれました。😊
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