足が悪いと、ベットの周りとか、食卓でも自分の席の周りとか、とにかく手の届く範囲にいろいろなものが並べられます。
「1歩」が苦痛なので、手の届く範囲に、となりますから収納方法が元気な時とまるで変わってしまいます。
非常に残念ですが、インテリアも何もあったものではありません。
見せる収納!なんて高尚な技が私にあればいいのでしょうが、端的にいえば、収納すべき書類棚に扉がない、というような状況ですね。全部丸見え。
車椅子や椅子を使う人間にとっては、開戸や収納の扉も非常に不便なものなので、とにかく開けっ放しか引き戸が一番です。
引き戸は音漏れが気になる方が多いとか聞きますが、こういう体になってからは引き戸さまさまです。そして開き戸は本当に辛い。扉を引いて開くときの一歩下がるとかが苦痛なんです。よろよろっとしちゃうんですね。力もないから重い扉は引ききれなかったりして。なってみないとわからないものですね。
話がどこへいくんだという感じですけれども、そんなこんなの生活をしていましたところ、思いの外便利なグッズが私の周りにはたくさんあることに気づいたのです。
ずぼらな私だからね、とか、病人は周りにものをおかないとねとか、病人目線で選んでごめんね、とか引け目にばかり感じていたのですけれども。
よくよく考えたら、そのずぼらを実現するために吟味に吟味を重ねた品々が集結しているんだと!普通の健康な方でも便利なものは便利!と、これまた友人が気づかせてくれました。ありがとう。
私の身の回りの品々に感謝しました。
私の生活を支えてくれてありがとう。
ということで、これから「ずぼらなトドママ」がオススメグッズをご紹介しつつ、それをテーマに我が家の日常を書きたいなと思いまして。「ずぼらんのオススメ」を連載(おー!一丁前な感じだ!)してみたいと思っています。
今回は鉛筆削りを。
は?鉛筆なんて大して削らないでしょ、とお思いのそこの方!
逆なんですよ。鉛筆をですね、こんなにあっさり綺麗に削れるとなると、使いたくなるんですよ、鉛筆を。
子どもの文具ではないんです。鉛筆。
鉛筆ってなんかいいですよ。無機質じゃない感じがして。シャープペンだと確かに消せるんですけど、書き心地がガリガリしているんです。ふわっとしたあの感じは鉛筆ならではです。だからなのか、私はBとか2Bとかの少し柔らかい鉛筆が好きです。
そもそも、最初は仕事先で鉛筆を使っている大先輩から影響を受けました。経理関係の方なんですが、鉛筆を使われるんです。鉛筆に思い入れがあるのかな?とか思っていたのですが、仕事で使うと意外と便利なんですね。私もすっかり魅了されてしまいました。
まず、いろんな紙に書けるんですね。領収書だと紙の質が異なるのでボールペンだと滑ったりなんかして。あれれ、なんてことがあったものですが、そういうこともまずないですね。
それから、私は生来とにかくおっちょこちょいの慌てんぼうなので、間違いはもう。間違いをいちいち悔やんでいたらそれこそ人生が終わってしまいます。人様に迷惑をかけることも多々あって、これはなんとかしなくてはといつも反省はするのですけれども、それでもミスばっかり。病気のせいではなくて、元々なので、とにかくなんとかしなくてはと、さらに残念になった頭でうんうん考えています。
人生や生活の間違いはなかなか直せませんが、鉛筆の間違いは直せる、しかもあまり跡が残らないので大好きです。
その鉛筆の最大の欠点がすぐに丸くなってしまうこと。
かと言って鉛筆削りでガリガリと削っている間に、思考や作業が中断するのはやっぱり嫌です。
でも、この鉛筆削りがその苦痛から解放してくれました。
電動ですが、電池なのでどこにも運び放題です。定位置におかなくていいというのがこんなに便利なのだ!とこれを使って初めて知りました。説明したいのですが、良い説明が思いつきません。しかし、とにかくとっても便利なんです。
自動で止まる機能が付いているので、ぼーっとしながら削っても問題ありません。よって思考も作業も停止せず。
子どもの毎日の学校のお支度にも、これはもってこいです。準備する場所に鉛筆削りを持って行って削ることもできます。
宿題をやっている最中にずっと近くに置いておけるので、1本を削りながら使えます。丸くなる鉛筆対策で何本も鉛筆を用意して、カランカランと机から落っことして、あーあー、なんていうあるあるコントが我が家では無くなりました。もちろん、手を巻き込まれるなどの安全面も問題ありません。
私がベットで宿題の丸付けをするので、という時も、宿題一式と鉛筆消しゴム1セットに鉛筆削りを持って娘はやってきます。
まちがいさがしをするときも、近くに鉛筆削りは必ずあります。
まちがいを探して丸付けして、それが間違っていたときとか、もうどうやって消すのよ!という悩みは鉛筆のおかげで無くなりました。柔らかい鉛筆だと、消しゴムで消しても絵まで消えたりしないので、取り組みやすいですね。
塗り絵のための色鉛筆もこれで削っています。本数が多いので、助かります。
なんなら落っことしたことが数回ありますが、まさかの問題なし!いや、これは保証できないですけど。無事だったのはたまたまな部分もあるとは思うので。でもほんとに、ありがたい1品です。
一方、肝心の鉛筆にも多少こだわりがあります。御多分に洩れず、三菱鉛筆がやっぱり好きです。uni、特にハイユニの鉛筆だと背筋も伸びる気がします。キャラクターものの鉛筆も嫌いではなくて、鉛筆たてにいろんな柄のものがあるのはそれはそれで楽しいです。でも、書き心地が違うので、結構お馴染みのキャラクター鉛筆になりつつあります。いろんな会社さんの鉛筆をいろいろ使ってみたところ、思いの外鉛筆にも個性があるので、びっくりしました。そんなことを知れたのも、こういう不自由な手になったからかもしれません。歩いていると気づかないゆるい坂に自転車だと気づく、みたいな感じで、不自由な手になったからこそ、こういう手にも優しい商品ということで、私は三菱鉛筆が好きなのだと思います。固い感触が好きとか、これは好き好きあると思うのですが鉛筆もぜひ評判の良いハイユニを使ってみてもらえたらその魅力に取り憑かれちゃうかも?なんて思います。
我が家の相棒鉛筆削り、かわいらしいものもあるんですねー。私のおすすめでした。