トドママのあるがままに

難病指定を受けている母親です。
笑顔を忘れないように、そんな思いだけでつらつら書きます♪

病気の何に苦しんだのか・・

2022-03-06 16:26:08 | 病気

病気は、その症状だけで耐え難い苦しみを与えてくれます。

不自由な体、もたつく頭に、舌。

伝えなければいけないことは膨大なのに、うまく言葉にできず、うまく声を操ることができず、本当に苦労しました。

 

自分の状態を受け入れることは、結局できなかったと思います。

それはなぜなのかを考えたのですが、もちろん理由はいくつもあると思います。

人間誰しもそういう感情に流されることはあると思いますし。

 

いくつも浮かぶ中で、一番大きな理由は「這い上がろうとしていたから」というものです。

私は今の状態を受け入れないんだ、絶対にもっと良くなってやるという意志が、その状況を受け入れることを拒んだのだろうと考えています。

正直、それは素晴らしいことだと自分を褒めてあげたいです。

ヘルパーさんが、こんな重病人を介護するの嫌だ、と言うほどだったし、実際に社会的な支援を受けることもできていたのです。

一人で苦しんでいたわけではありませんでした。

だから、その状況に甘んじたところで、誰も責める人は周囲にいなかったのです。

 

でも、私はそれを申し訳ない状況だと思っていたし、ありがたい状況だと思っていたし、だからこそ少しでも抜け出そうと思っていました。

これは、夫の尊敬すべき患者さんたちが、ほんの少しでもいいからと一生懸命這い上がっていこうとされている話を聞くにつけ、私も勇気づけられたのです。

生活保護だとしても、働けるだけ働いて、国に返すんだ、という人たちの努力を涙なしに聞くことはできませんでした。

頭こそ下がれど。涙を止められませんでした。

医師も周囲も、もう少し仕事を減らしても・・と言ってもやめないんだそうです。

こういう方々は、決してめずらしくなく、病気に甘えてはならん、病気に負けてはならんと頑張っていらっしゃる。

 

そういう方々の爪の垢でも煎じて飲まねばと私も立ち上がりたい気持ちでいっぱいでしたが、

私はよく詐病になりました。

嘘つきで、こんなに体が浮腫むのか?

嘘つきで、全身が痛くなるのか?

うちの妻は、絶対に病気だと、夫はどれだけ戦ってくれたでしょうか。

難病の受給者証を見せても、「結局なんなの?」という声は止まなかった。

私の主治医の先生方は、私の嘘を信じた悪者でしかなかった。

自分達が診断をつけられるだけの情報が入っていないと認められず、新しい病気と診断することを拒み、患者サイドがみんなひとまとめに嘘つきになってしまう。

これが今の医学界に起こっていることなのです。

 

私は病気に苦しんで、そして理解をしようとしない医師たちに苦しんだのだなあと思うにつけ、それがトラウマになって病院が嫌いなんだろうなあと思っています。

今でも新しい病院に行くのはすごく怖いです。

ひどいトラウマなんだろうと思います。

 

こうしたことを書くのはすごく怖かったのですが、怖がってばかりいたら何も前に進まないなと思って、書くことにしました。

私の主治医の先生方は、嘘つきではありません。

不憫な人に社会制度を使わせてあげたいと願っただけで難病を申請したのでもありません。

そして、結果は、私と私の家族に明るい未来をくれました。

私は、誰から見ても、もう病人ではないです。

薬はたくさん使ってもらっていますが、それなりに働けています。

這い上がることができたと、私の周囲の誰しもが間違いなく証明してくれます。

 

今、その症状を説明してもらえない方は多くいらっしゃると思います。

私の友人にも、実際にいます。

でもどうかあきらめず、怖いけど、明るい未来を信じて、信頼できるお医者さんを探してほしいと思います。

容易なことではないし、心も折れるし、経済的にも苦しいです。

 

10年間、成長してないんですよね 笑

どん底を味わって、元に戻るのかなあ?くらいに這い上がっただけ。

そして相変わらず苦しいし、今でも嘘つきだと言われますよ。

だから本当に苦しい。

・・それでも生きていたいので、頑張ります。みなさんも、どうか負けないでください。


病気の人・・外見からはわからない

2021-10-01 09:12:06 | 病気

今の私をみて、ヘルプマークをつけていると「えっ。」って思われる方がほとんどだと思います。

同じ病院に通う半分くらいの患者さんがヘルプマークをつけていらっしゃいます。

えっとなる方と、つけなくてもわかるという方は大体半分くらいずつという印象です。(車椅子に乗っていたり杖をついている方が多いので)

この間なんか、診察室から出てきたくせに、紳士的で力強い歩き方の男性を見ただけで「ご家族かな」なんて思ってたので、ヘルプマークがついているのを見てかなり驚きました。

患者同士ですらそんなもんなんで、世間様から見たら絶対わからないですよね。

 

それでも、私は治療前の方がもっとスレンダーで健康的な雰囲気でした。

左手は痺れて動かしにくいのでほとんど使えませんでしたが、そこにあるにはあるうえに、普通に血は通っていましたから、動かしていなくても誰も気づいた方はいなかったかな、と思います。

 

ところで先日、ご近所に住んでいる学生時代からの友人に会いました。

(ご時世柄なかなか直接会えないのは悲しいところですね。。)

とっても明るい笑顔の元気な友人で、すごく健康そうなんですね。

何年経ってもそれは変わらなくって、私からすれば、眩しいくらいです。

 

でも、ギランバレー症候群という、ぎょっとする病気を患っています。

今は症状はそう激しく出ていないとのことだし、病気になってから出産もして、今は元気に子育てする働くママさんです。

私よりさらにちっとも全然!!元気そのもの。何にもわからないですよ。

一緒にいても、気にするのを完全に忘れます。

食べ物とか少し気をつけるところはやっぱりあるそうで、なのに、忘れるくらい元気!

 

彼女と一緒にいると、病気の人なのに、とか、病気の人だから、っていう枕詞をつけるということについて、結構考えさせられます。

病気だけど、頑張ってる人はここにいるよ!と彼女を言い表すにはちょっと抵抗があるんですよね。

普通にめっちゃくちゃ頑張ってる人って感じで。

 

こう言っておきながら、自分はやっぱり病気でセーブしなくてはいけないことが多々あるので、

病気なのに頑張ってる人ってことになるのかな、とか思うと、病気の人って一段下がる人って言ってるみたいで、他の病気の人に申し訳ないなあと思ったりします。

 

何が言いたいのか、だんだんよくわからなくなってきましたが 笑

要するに病気の人だから、と縮こまりすぎず、かと言って無茶をしすぎず、いろんな挑戦をしていきたいなと思うようになりました。

 

私も、自分の思い通りに行かなくても、がんばろうって力をもらいました!


処方箋は、患者にとってビザです

2021-09-26 17:25:21 | 病気

処方箋が私の人生において、こんなにも大切なものになるとは思いませんでした。

コロナの方が怖いし、と処方箋による薬がなくとも、また期間を延ばして、なんとか乗り切れる方もいらっしゃるようです。

 

しかし、私は本当に薬がないと生きていけません。

今日の朝飲み忘れたことも、昼飲み忘れたことも気づくレベルです。

あ、飲み忘れた、というのもせいぜい2時間以内。。

自己注射薬も、体全体の下支えになってくれていますから、やっぱりなくては困ります。

それらは市販されていないので、どうしても処方していただく必要があります。

 

ちなみに、自己注射の薬は冷蔵庫に保存、なので、地震が起きたらどうしよう、とかなり不安です。

手に入らないのもそうですが、今あるストックも2週間後まで冷やし続けるってどうしたらいいんだろうと。

保冷剤はいっぱい冷凍庫に凍らせてありますが、それでもきっと2週間は持たないですね。

 

話はそれましたが、とにかく、日々、心配です。

今はもうそんなことはありませんが、去年ですと、医療従事者にコロナ罹患者が出たら一定期間その医療機関は閉鎖、という処置でした。

実際にその煽りを受けた私は、突然のご連絡にかなり心配になりながらも、困惑しました。

「しばらくお休みです。」

「えっと・・お薬はどうしたらいいでしょうか。処方箋だけ出していただくとかはできないのですか?」

「全ての機能がストップしますので、それもできないんです。申し訳ありませんが、他のかかりつけ医にお願いして、出してもらってもいいですか?」

と言われて、慌てて近所の病院を調べ、そういうことに柔軟に対応してくれそうな病院にお電話して、ようやっとのこさ、出してもらいました。

先生はとっても丁寧で、「こんな時節ですから」とご丁寧にお薬手帳の内容をカチカチとクリックしながら処方してくれました。

それでも、自分の体調が安定していなかったら、誰にどうやって相談すればいいのだろうと不安になったものです。

 

ところが、専門医でないと1ヶ月分までしか処方できないとのことでした。

また薬を処方してもらうために行くのも躊躇いがある中、なんとかクリニックが開きましたので行ったところ、1日潰れるほどの大混雑でした。

密、長時間滞在、ステイホームと真逆の行為を医療機関で行いました。

それでも、私は処方箋を欲さざるを得ない。。

 

処方箋・・処方箋・・と市中をふらつく私は、改めて弱者だなと感じて、足取りは重くなりました。


ママのお腹に穴が開く〜

2021-09-25 17:37:22 | 病気

娘がひいぃぃぃとばかりに引きながら、凝視するのは私のぶよぶよとしたお腹です。

一体何のために凝視するのかというと、自己注射のためです。

 

私は14日おきに自己注射をしています。

 

自己注射は実はいろんな種類で行ったことがあるのですが、今のものはちょっときついです。

 

針も太い。

薬剤も多い。

もう毎回ため息を10回くらいついてから、切腹するような気持ちで「えい!」とお腹に押し当てます。

 

大袈裟な!って自分でも思うんですけれどもね。針、太いんですよ。

薬も多いんですよ。だから、痛いんですよ!

点滴とか、首の注射とか、結構平気なんですけど。

やっぱりね、人にやってもらえるのと、自分でやるのは結構違うものなんですね。

 

自己注射のほとんどは手順が一緒です。(皮下注射の場合。)

注射の部位を消毒、そこを左手でつまみあげ、右手で持っているカートリッジみたいなものをブスッと押し当てます。

すると針がぶすりと刺さって、薬液が入っていくのを眺めます。

眺めながら痛みますが、つい自然と左手に力が入るのをセーブします。

おそらくこの時の顔は、変です。

そして終わったらカートリッジを肌から離して、少し消毒綿を押し当ててから絆創膏を貼っておしまいです。

 

簡単でしょ?って思うんですけどね。

 

娘は、看護婦さんをやってくれるので、絆創膏を貼ってくれたりします。

その貼る位置がくっきりとわかるほどの針穴に、目を丸くして「ママのお腹に穴が開いた〜」と叫んでいました。

その叫びで笑ってしまって、ほんと子どもがいるって大変だけど、救われます。

 

痛いは痛いのですが、このお薬を開発してくれた方々に感謝しなくてはと心底思います。

痛い!ってギャーギャー言える幸せを存分に味わうつもりで、今日もひゃーひゃー言いながら打ちました 笑


病気になって困ること

2021-09-21 08:13:00 | 病気
病気で困っていることは、自分の体調の変化だけではなく、社会の予定と通院などがマッチしてくれないことないこともあります。

1ヶ月前から大体私は2日が平日で潰れます。

病院に行って、検査して、待って、診察してもらって、薬をいただき、家に帰る。

これだけで半日は平気で潰れます。

1日終わることもよくあります。

昼ごはんも病院で食べたのに、もう夜ご飯の時間だけど、みたいな。

そして通院はものすごく疲れるので、翌日までヘロヘロしていたりします。

こんなのが毎月あれば、正社員で働くことは体調が良くなってもできないなと思います。

ほんと、健康第一ですよ!
健康って、そのまま夢やお金に繋がる財産なんだって、しみじみ思いますね。


まあ、できないものは仕方ないので、やれることをやりたいと思い、探すもなかなか。。

そこで今は家族の時間を楽しんでいます。

暇すぎるのか、数種類のカルタをあれこれやっていたら、みんなで強くなってきました笑

この間なんか、娘が私の上からバシッと。
もう痛いのなんのって!
手の甲ってバシッとかされると痛いのよ!と手を撫でていたら
「ここは血管が良くでたねえ」
と血管をぷにぷにして冷静に観察しています。

いやいや、痛がってる母を少し労ってよー、と思う訳ですが。

カルタ遊び楽しかったなあって、これも良い思い出になるんでしょうね〜。