セル(アセテートのプラスチック)とシートメタルとのコンビネーションもありましたが
勝手にプラスチックフレーム屋さんとばかり思っていた
MDトーキョーさん。
ずいぶんご紹介がおくれましたが
秋のI.O.F.T.(メガネの国際総合展)で導入してきた
メタルフレームシリーズのご紹介です。
その名も
「メタルフリークス」
ここのところ
I.O.F.T.など展示会で新作メガネを見ても
どれもこれも
メタルもセルも
こだわり国産から安価なものまで
流行のクラシックなものばかりで
どれもこれもいいのですが
面白味は感じにくくなっておりました。
そんな想いのなかで
はたしてこのMDトーキョーのメタルフレームがクラシカルなラインと言っていいのか、呼ばれていいのかはわかりませんが今回はクラシックと仮定してお話すると、実に無口で雄弁に主張するメガネでした。
〇アンティークゴールド
〇アンティークブラウンに巻きセル調のデミのフロントリム
〇同じく艶消しのアンティークシルバーにこれまた巻きセル調のどこか懐かしいカラフルデミ
今、流行のボストンチックなレンズシェイプ。
細くてしなやかなβチタンでできていますのでもちろん激カルですです。
正面から見ると控えてで細い線のブリッジですが上から見るとボリュームがあってしっかりしております。
デザイン的にもさることながら、こういった軽くてふわっとした細ーい超弾性やβチタンのフレームはブリッジ部分まで細くてしなやかで実際に掛けると顔の幅で広がってしまい逆ゾリになるものが見られ光学的によろしくないことがあったのですがこちらはしなやかでもしっかり感があります。
今回、パットはアレルギーフリーなチタンパットがついております。
実際のあたりはいいですし、なによりかっこいい
なにより普通のものにも交換可能です。
智(ち)と呼ばれる部分
メガネの想いが詰まっていると思います。
ic!ベルリンもそうですがどうやら私はここにこだわりを感じるフレームが好きです。
ブランドだったらここにロゴが来たりとメガネというミニマルな世界で出せる個性がよく表れる場所かも知れません。
そう考えるとさまに「智」がつまってます!
ちなみにこれはネジ二つで上下に別れてレンズが外れてテンプルも外れる「割れ智」構造。
見た目もすっきりですがかなり丈夫ですしネジも外れにくかったりするようです。
先セルも写真ではわかりにくいですが
「M」「D」と書いてあります。
こちらはボストンではなくレンズシェイプは
バタフライ
この写真のほうが巻きセル調のリムカラーがわかりますね。
こちらは横長
樽を横にしたようなどなたにでもあうメガネ。
このカラーは肌なじみがよいので印象が変わらず良いです。
近用にも軽くていいでしょう。
大ぶりな角ばったフレーム
おしゃれなメガネがほしいとう方でなく
目立たなくておとなしいフレームとしてよろこばれそうです。
ありそうであんまりないです。
比べないと分からないモデルにより
ブリッジも同じようで違います。
使いまわしできるけどこのほうがかっこいいのでこうなったようです。
長々と私感を書きましたが
そもそもコンセプトは
「MFシリーズは Metal Freaks と題し、メタルフレームの虜になることを目指したシリーズです。全体を細い一本の線で描いたようなフォルムは、βチタンを活用し、爽やかな質感と柔らかな掛け心地を実現しています。“眼鏡を主張したくないという主張”を持つ、ミニマルかつディープなコレクションです。」Micedraw TokyoさんのFacebookページより
まさにそのまんまの想いの詰まったフレームです。
デザイン性もさることながら軽くてしなやかであり、ただ軽いだけでなくバランスがいいからずれにくくかけやすいです。
ブリッジしっかりで割れ智という構造が伝統的な丈夫さを感じます。
超軽で縁なしやナイロール構造でもなく、メタルフレーム構造なので遠視や近用矯正用の凸レンズ(真ん中が厚くてフチが薄いもの)の縁厚をできるだけ薄くできるので(縁なしなどは割れないようにレンズをわざと厚く作らないといけない)フロント側が軽くなり、実際のメガネとしてのバランスも含めてめちゃくちゃ出来上りが軽くかけ心地よくできるのでメガネ屋としてはとてもワクワクします。
さらに
リムが細くすっきりしてますのでレンズのフチが目立たなければより素敵にできるのにとメガネ屋は考えるわけです。
そして目立たないようにできる道具を買いました!
つづく…