前回のMicedraw Tokyo (マイスドロートーキョー)さんのメタルフレームのお話のつづきなのですが
メガネのレンズの止め方は基本的に3つに分類されます。
1、オーソドックスなメタルやセルフレームの「ヤゲン」(三角形の凸)を機械で削ってフレームの凹の溝にはめる
2、下だけないナイロールフレームはレンズの縁に溝を掘って釣り糸で止める
3、フチなしなどのレンズに直接穴を空けてネジ等で止める
(二か所で止めることが多くツーポイントと呼ばれてます。)
などがあります。
ご存じだとは思いますが、お店においてあるフレームにレンズを入れるのですがこれらの作業は店内で加工します。
1の一番オーソドックスなヤゲンを立てるのが多いのですが、前回ご紹介したMicedraw Tokyo ( マイスドロートウキョー)のような 極細リム(レンズの周りのメタルのフチ部分)でも
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上記のキューブリックの極太セルフレームでも立てるヤゲン(三角形の凸)は機械の溝で削るためどれも同じ高さと角度です。
もちろん、手作業で微調整など加工もします。(タレックスはレンズの歪をほぼゼロにするため手作業でヤゲンの角度や高さを調整したりしております。)
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しかし、きれいなMicedraw Tokyo のような細ーいフレームには、できたら小さなヤゲン(凸)だけ立てることができたなら、きれいな細ーいフレームがさらにきれいに仕上がるのになあと、思っておりましが今回それができる加工機を導入しました。
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こちらの機械です。
いままの機械も溝掘り加工もできますし大変便利だと思っておりましたが、やはりずいぶん進化しておりました。
加工機は以前よりいいのが欲しいと思っておりましたが満足する性能、価格で扱いやすいのものがなかったのですがこれはありがたいです。
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説明書からですがヤゲン(三角形の凸)が一定の三角形ではなく、このようにとんがりの頂点でなくその頂点の幅も調整可能!写真のように台形のようにも出来たり
MDトーキョーのような細ーいリムでもヤゲンが大きすぎて周りが白くなったりしないようにヤゲンの高さも調整できます。
前面、後面の高さを分割して調整可能!!
出来上がりはすごくきれいでしっかり止まって歪もないです。
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そしてスポーツ用のいわゆる8カーブフレーム
とくにサングラスフレームもしっかり対応しております。
トレーサーと呼ばれるフレームの溝を計測する装置の精度が飛躍的にあがっているため、ずいぶんきれいに仕上がります。
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写真はナイキのフレームですがヤゲンの溝が深くとんがっておりません。
つまりは先ほどのように台形に削れるときれいにしっかりと収まっていいのになぁとずっとタレックスのレンズを枠入れしながおもっておりましたが実現しました。
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こんな感じでぴたりとおさまります。
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かっこいいでしょ。
加工機のふたも自動で開閉!
よく間違って手をはさまれますからここは手動でもよかったのではと思うくらいでそれ以外は大満足です。
何度も熊野まで来てくれたセールスさんありがとうございます。
以前の加工機も高性能ではありましたが同じNIDEK製なのでできることがずいぶん増えましたが説明書もほんとど見ることもなく感覚的に使えております。
しかしながらいくら性能が良いといっても高価なレンズを加工するため失敗は許されません。
また、0.1mm単位で数値を変えて別のレンズで試しに削ってみて、よりよい値を見つけ出して丁寧に加工致します。
もちろん、手作業で微調整、仕上げもします。
そのため、意外に新しい機械で気合を入れて加工すると以前の加工機よりも時間がかかることもありますが仕上がりはいいですし、きれいにできると楽しいです。