ご挨拶兼ねて
「お望みならハウステンボスでも太宰府天満宮でも宮地嶽神社でも宗像大社でもお連れしますわよ」
大川の木工所の社長にご挨拶に息子を連れて伺いました。
さて、どの経路で。
この前の台風で山の道は所々通行止め。
まだ改修工事がありますので
とりあえず
東九州自動車道で小倉周りで九州道に入り
鳥栖インター越えて八女で降りることにしました。
高速割とすいてました。
朝に出て八女で降りてからの一般道がなぜか混んでいて11時過ぎに到着。
いろんな道を説明しながらですが
名神よりも九州道は走りやすいですので
慎重に走れば大丈夫と言いました。
今度は大分道経由も教えようと想いました。
仕事の時は外食もしないで目的地で目的の事をしたら折り返しすぐに戻る私です。
向こうの社長から
加工の色々は泊まり込みでもいいからいらっしゃいと言ってもらった息子。
学ぶことには貪欲でいてほしいものです。
私はまたひとつ新しい技術学ぶためちょっと遠くに行きますけど
自分で勝手に参ります。
あまり人に頼ったり教室なるものに通ったことはありません。
とにかく何でも飛び込みです。
さて
息子に帰り道は交代してもらい、横で注意点だけいい
のんびり構えてた母でした。
大きなバイク乗ってましたし
まあ都会では車は無用の長物みたいに最近ではなってます。
若い子達は車を持たない人も、多いです。
しかし田舎ではそうは参りません。
1人1台。
帰り道
息子に車種の確認してくれたディーラーさんからの電話。
もう少しかかりますが
乗りやすくて安心なのがいい。
あとは自分でいずれ好きな車種買えばいいですよね。(笑)
「母はとんでもない車種乗りたがってるね。(笑)それならこうこう、こういうのがいいよ」
と、エンジンやいろんな事を説明してくれる長男。
ふふーん。それじゃ雨の時お尻振りそうだからやめとくわ。
などといろんな車の話をしてたら
あっという間に家に到着。
本当は今日は私が夕食当番ですけど
「年寄りががんばって高速ぶっ飛ばしたのだから今日は僕が。」
と。
ありがたや。
私は実は運転嫌いではありません。
ただ
一点集中タイプなので危ない点もありますね。気をつけましょう。
八女の空はきれいでしたよ。
「お望みならハウステンボスでも太宰府天満宮でも宮地嶽神社でも宗像大社でもお連れしますわよ」
と言うと
「混雑した所に遊びに行っても仕方ない。必要ない」
愛想のないのは私に似たそうです。
外食も別にしたくないそうで
お昼は帰りに車の中でおにぎりと言う。(笑)
「遊びに来てるわけじゃないしな」
確かにね。
母も外食はあまりしません。
早く帰り作業したいと言う性格ですから。
似たもの同士でいいのかな?
木工所の社長が
「我々は何も無いところから想像し展開する。面倒なことをする。それが楽しい。でもね、あなたのお母さんの作られる世界には、細かな部品が多数あります。これが本当に危険だ。怪我をしやすいので十分気をつけなさい。木工では小さな部品ほど難しいし危険なんだよ。絵を描くようには行かないんだ。決して小さいからと侮ってはいけない。お母さんの作られる世界は、そういうもので成り立っているんだ。そこを理解してください。」
大きく頷いて聞いていました。
ありがたいお言葉です。
各地の銘木店さんや
こういう木工所の社長の言葉は
私が言うより伝わりやすいです。
社長さんは私の作品を
「唯一無二だ。大量生産みたいに安易にレーザー加工したり、真似しても木がこれほどの木を使う人などいないですよ。安い木を使ったり、木を継ぐ人は多い。それをこの方は広幅の高価な木を仕入れそれを製材して使う。経費などと考えていないからこそこのような音色が響くんですね。あとは値打ちを本当に知って頂きたい。どんな木を使っているのかお客様にも知って頂きたいものです。真似しようと本気で想う人が1人もおられないのは、そこに真剣なこだわりと愛情があるからですよ。形だけ真似することなどたやすい。しかしね。この世界は、決して生まれないんですよ」
何だか涙でてきました。
ちっともお金儲けにはならないかもしれない。
けれども本物を作りたい
本物のメルヘンを具現できるまで
進化したい
私の願いはそれだけです。
私のできない事を受け持つ。と、広幅製材などをしてくださるありがたさ。
しかも厚み考えたら掴みの所に添える木も必要なわけで。
どれほど面倒でしんどい事か私はわかるのです。
感謝しかないです。