夢音(ゆのん)~風のおるごーる~ atelier JUNON

~想いをかたちにするために~
天然木を使った、オルゴール作家

出逢い

2016-08-31 20:39:37 | つれづれ

今日はいろんな事がありました。

いつものお客様たちとの再会、会話。

嬉しかったなあ。

今日で人事異動で

リビングを去る方々と。

寂しいなあ。

また見に来るからと。

今日ずっとそばにおられた。

泣きそう。

普段はなさらないようなお話もされて。

不思議なものです。

何年か、一年に1度でも伺うと
人様とのご縁はできてくるものですね。

それから今日は

画廊の皆さんとお話して

ちょっと変わった人が来られて

いきなり私のオルゴールを抱えていかれたので

一瞬泥棒かと思いました!

追いかけて行ったら画廊に入られて

美術画廊にオルゴール持ち込んで聴かれました。

凄い響きが戻りました。

売り場では決して再現できない本来の音色です。

「画廊には音色の妖精いますね」

「画廊でしますか?」

(笑)

できるわけない。と、想ってた。

私は学歴も賞歴も何にもないと昨日に続いて言いました。

「それは関係ない。誰があなたにそう言ったか知らないが、それは間違いだ。パリで前日まで路上で描いてた人が翌日引き上げられる。美大とか、どの先生の弟子とか関係ない。魅力ですよ。」

正直な想いを忌憚なく話しました。

もっとちゃんとしたものを作らないとダメだと思うって。

もっともっと、本当の自分の表現をしないとだめだって。

このまんまではだめになるって。

私のことを、おそろしく正直な人だって言われました。

でも、自分を大きく見せても仕方ない。

すぐに化けの皮剥がれるし。

そうじゃなくて

本当に幸せな時間を作れるようなオルゴールが作りたい。

心の安らぐオルゴール作りたい。

私はそれだけなんです。

他にはない。

それほどオルゴール愛してる。(笑)

全てはオルゴールから始まった。

一途でしょ?(笑)

でも、それしかできないと思います。

過大に言わない。

今日、一方では

名古屋の高島屋の偉い人から聞かれました。

「あなたの過去の実績は?」

そんなのないです。(笑)

何にもない。

それでダメならべつに無理にどうこうなんて思ってません。(笑)

画廊から私のそばに来られてずーっとそばにおられたときふと不安になってその話をしました。

「そんな人の事、何にも気にしなくていい。美術として見てもらえばいい。実績って、商品じゃあるまいし。」

不安な私の顔を覗き込んで言われました。

まだ名前も知らないその人は

何だか懐かしい感じのする人で

不思議でしたが

毎日毎日私のところに来られるので不思議でした。

業者さんでもない。

高島屋の画廊の人でもない。

誰なんだろう。

でも、いろいろと私の想いを言い当てられたみたいで

泣きそうだった。

私は詳しいこと何にもわからないし

本当は作ることが最高に幸せなので

よくわかんないことばっかり。

でも、自分で嘘をついたり過大に言うようなことはいけないと思ってる。



何にも実績ないし

後ろ楯も何にもない。

実績ってなんだろう?

売上とか?

出てないのにわかんないなあ。

これから出すところ多いので。(笑)

それでダメならそれまで。

私はただのものつくりの人だ。

それ以上でもないしそれ以下でもない。

そのまんまでいいんだ。


画廊からやってきたその方が

「何にもないといってダメって言われたらこっちに来たらいい。お前なんかいらないって言われたら僕のところにきたらいい。本当はそれが一番いい。」

別に過大な欲もない。

私の欲は

作品を成長させる欲。

本当に作り込んでいきたいものを作りたい。

でも、資金もいるから頑張ってる。

頑張って頑張って下積み続けてる。

でも、その時期を決めるのは私ではない。

私が如何に作品を成長させて、皆さんにもっともっと喜んでもらえる作品作れるか

それにかかってる。

美術なんて初めて言われた。

今までは

「出してやるだけでもありがたく思え。」って言われてきたので。(笑)

変な気持ちになって

お腹痛くなりました。(笑)

その人は何だかわからないけど

私の作品を何とも言えない笑顔で見てた。

私は怖いの半分。うれしいの半分だった。

でも、こういう事になるといつもの癖が出る。

あまりにも挙動不審になって

終わってから外に出たときに

「どうしたの?おかしいよ。泣きそうな顔して。」

声をかけてくれたリビングの方。

「どうしたの?何があっておろおろしてるの?」

気づかれてた。

私は少しだけ話して。

でも、画廊から来られたその方がずーっとそばにおられたのを皆さん見ておられました。(笑)

「もしも美術として見てもらえるなら素晴らしいことよ。何でも挑戦してみたら?ダメ元でしょ?我々は心から応援するわよ。」

泣きそう。

ま、熟慮。

何でも熟慮。

しばらくシロクマ。(笑)



ゆうべ父の夢を見た。

父は絵を描いていた。笑ってた。

嬉しかった。

私が美術に進むことを心の底では願ってた。


私は幸せだなあと思います。

普通にいたらおそらく今はなかった。

今が幸せ。

それで十分だな。

音色の妖精を追いかけて。(笑)

いつか私の作品を住みかにしてもらおう。(笑)

それでいいんだ。

そう、美術でもどこでもいい。

私は音色の妖精が住んでくれるような

そんな作品を作って

そうして人の心をなごんで、ふわって包むような

そんなおるごーる作れたらそれでいいんだ。

それでいいんだ。

その人は

にっこり笑って

「今日で帰るけど。またね。」


Mさんや、バイヤーさんが話すこととは

全然違うことをその人は話した

オルゴールを大切にしなさいと言った。

それが心に残った。

コメント (4)
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来て良かった

2016-08-06 17:14:43 | つれづれ



今日は名古屋のカノンで

1月に私のオルゴールコンサートにも来てくださったご夫婦デュオ「ダル・セーニョ」のコンサートです。

ご主人の木製のリコーダー

ソプラニーノから大きなのまでと

あと、天然木で作られた樹音(じゅね)という笛。

奥さまのピアノ

時々ご主人のギター

何とも優しい音色に感動しました。

涙出てきました。

二人の息の合った演奏に

穏やかで優しいものを感じました。

終わったあと

美味しくお茶を頂き

皆さんとお話したり

穏やかな時間を頂きました。

皆さん来年1月の事をすごく楽しみにしておられます。

有り難いです。

久しぶりに会ったこの子の音色を聴いて

何だかホッとしました。

この子はカノンで

とても皆さんに可愛がられていて、

産みの母としましては

嬉しい限りです。

調子もいいようですので安心しました。(笑)

名古屋の皆さん

それでは1月に。

ごきげんよう!( 〃▽〃)
でも、

ほんとにいいコンサートでした。

以下の写真はカノンさんから拝借。(笑)


コメント (2)
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