夢音(ゆのん)~風のおるごーる~ atelier JUNON

~想いをかたちにするために~
天然木を使った、オルゴール作家

事件~?また雪~?

2014-03-10 17:47:11 | つれづれ

事件~?また雪~?
昨日昼間

工房に向かう途中

鶯の初なき。

初々しくて春を感じて嬉しい気分でしたが、

なんと、今日は雪が舞うえげつない寒さ…。(((・・;)

震えながら作業してたら

ご近所のおばあちゃん二人が入って来られました。

「あんた、大変や!事件かもしれん。警察呼んでえな。血が…。」

何だか心底怖がって入ってこられました。

え?事件?

最近物騒な刃傷沙汰が社会を騒がしております。

昨日も京都で怖い事件が起きているので

おばあちゃんたちにとってはもう大変なこわがりようです。

「どうしたん?順序良く話して!」

「いや、話より何より、ちょっときてえな。えらいこっちゃ!」

おばあちゃんたちは私をひっぱって

工房から外に。

並びに不動産屋さんがあるのですが

ここはわたしの一年後輩の男の子(じゃないか…すでにおっさんか)が経営しているところです。

彼は時計のような性格ですので

御昼の一時間は電気を消して昼休みですが

それ以外で店をあけることはありません。

おばあちゃんたちはわたしの後ろにかくれながら

「ほれ、店の中、みてみいな。えらいこっちゃで。事件やで。」

電気がつきっぱなしで

中をのぞくと、机が斜めに。皮手袋が散乱し書類が落ち

何だか散乱している様子。

そして床にはべっとりと血が…。

ええ~~?なにこれ?

ちょっと怖くなってきましたが

ここは深呼吸です。

店の外には彼の車はそのまま。

そこにはいらなくなった机を解体していた途中の様子でちらかったまま。

部屋の中には、ホームセンターの袋が何袋か…。

事務職の彼ですが

何か作業をしていたのでしょう。

となると、怪我をした可能性があります。

わたしがが工房に着く前になにかあったのか…。

お隣の韓国料理屋さんのお姉さんに聞きますと

「さっき、救急車が来てた!なにやろ?」

すると歩いてきた別のご婦人が

「乗りこまれたのは男性やった。お年寄りじゃなかったよ。」

聴きこみの結果

わたしが判断しましたのは

机解体…慣れない工具を使った。皮手袋をして…

そして何らかの怪我をして血が出た。

彼は自分で電話をして救急車を呼んだ。

そうして電気をつけっぱなしにして電話が半分落ちてる状態で

鍵だけはしっかりかけて救急搬送された…。

「こんなところではないでしょうか?確かではないですが。」

そういうと、おばあちゃんたちは

「そ、そういうことか?あんたの見立てはそういうことで決着したんか?」

あ、あの…。わたしは推理しているわけではないですよ~~(笑)

わかんないですが、警察を呼ぶより様子を見るほうがいいと思ったわけです。

心配ですが

店の中や外の状況、周りの皆さんのお話からはそう読み取れたんですけど

わかんない~!

おばあちゃんたちは雪のはげしく降る中

「事件かもしれん!」と、店の中を頭に雪をかぶっても様子をうかがい

わたしに判断をしてくれと工房に入ってきたのでありました。

心配だけど、これはしばらく待つしかないですよね。

そのやり取りの間も雪は激しく降っていて

本当に身体が芯から冷えました。

どうか事件じゃないですように!

怪我なら軽くてすみますように!

そう願う私でした。


涙でます~。うれしいおたより

2014-03-10 08:05:27 | つれづれ

小倉からうれしいお便り。

注文のちろりん村のこどもたちが届いて

昨日とりにきてくださいました。

さっそくメールが届きました。

 

 

 

「本日、小倉井筒屋さんに作品を受け取りに行きました!
まずは年末年始のお忙しいさなかに素晴らしい作品を制作して頂きとても感謝しています。

梱包を解いたら、ワールドが広がりました!
売り場のスタッフの方々と可愛い~と盛り上がりました(=^0^=)

想像以上に素晴らしくて感動いたしました。(限られた予算でしたので)まさに、ちろりん村です!
子供達の表情はとても可愛らしく、静止しているのに踊って笑っているようですね!
木々の持つ色合いや木目がいい感じで温もりが伝わり、そしてオルゴールの音色が反響して心に染み入ります。
もう風船やコガモが可愛いすぎます!
あの個展の時から何となく曲は「星に願いを」が流れていたので以心伝心かなと驚きました。
やはり30弁は聞きごたえがあります。

随所に愛が感じられる作品を有難うございました。」

 

 

 

何だかとてもうれしかった…。

じっくりと作品と向き合いながら作れる幸せを心の底から感じました。

お正月前にも

注文の作品をお届けした方からお電話いただいたり

その注文をされた方から何度も何度も暖かいメールをいただいたり。

ものつくりの基本に立ち返る機会をいただきました。

7年ほど前の作品の修理を昨日してまして

技術は稚拙なんですが

それでも作りたいと思う自分の気持がいとおしく感じるような

そんな懐かしい作品。

去年あまりにきついスケジュールだったため

ちっともまともに向き合えなかった修理の作品です。

甘えて遅くなってしまいましたが…。

それでも

こうして修理に出してくださる愛情をありがたく感じます。

中身があまりに稚拙だったので

それを修復しなおして

部品も替えました。

まあ、よくぞこんなに稚拙なものを…って思いますが

でも、そこに入っている想いだけは本物で。

そのあとずっと忙しい修業のような日々でしたが

また、そこから得られたこともありましたから

良いことつらかったこと苦しかったこと

それらを乗り越えて

これからがようやく本当に自分の作品と真摯に向き合える時間だと思いました。

そんな様々な想いの中に

このようなメールが届いたこと。

これは海空ちゃんママに届けた作品の時にも感じましたが

私が想いを込めて作った子らは

注文された方との想いがまるでハーモニーみたいになったときに

すごく不思議なこともおこるんだなあってそう思いました。

こういう経験をもとに

これからも作品つくりに

集中していきたいなと思いました。

ありがとうございました。

あたたかなメールをくださる皆さんに

本物の作品をお見せできるよう

これからも精進いたします。