時のしずく

COCCOのフォトダイアリー

今日の一花 ノウゼンカズラ

2013年09月04日 18時04分53秒 | 植物
今年の夏、住宅街でとっても目立ってたのが、このノウゼンカズラ。
花色が炎のようで、オレンジ色と黄色が混ざっています。
ノウゼンカズラが咲いている場所はそこだけ燃えているよう。
入道雲が湧く青空にとても似合っていました。

私が幼い頃にはこんなにあっちこっちで咲いていなかったような気がします。
最近、園芸用の花として人気なのかな?
昔、昔、中国から渡ってきた花のようですけどね。

花の時期が長いのか9月になってもまだ元気です。
2013年のCocco夏の花大賞をあげましょう。





【データ】
ノウゼンカズラ(凌霄花、紫葳、Campsis grandiflora)はノウゼンカズラ科のつる性木本。
夏から秋にかけ橙色あるいは赤色の大きな美しい花をつける、つる性の落葉樹。気根を出して樹木や壁などの他物に付着してつるを延ばす。花冠は漏斗状。結実はまれである。中国原産で、平安時代に渡来したといわれる。

ノウゼンというのは凌霄の字音によるといわれる。古くはノウセウカズラと読まれ、これがなまってノウゼンカズラとなった。霄は「空」「雲」の意味があり、空に向かって高く咲く花の姿を表している。

茎の先に房状花序をつける。花冠はラッパ型で先が5片に裂けて開く。葉は奇数羽状複葉。つるは気根を出し固着しながら伸びる。幹はフジと同じように太くなる。樹勢が非常に強く丈夫な花木であり、地下茎を延ばしひこばえを周囲に芽生えさせ、繁殖する。鳥媒花であり、世界でもっとも小さい鳥といわれるハチドリが空中をホバリングしながら嘴を花の中にさし込んで蜜を吸う。

正岡子規の俳句に「家毎に凌霄咲ける温泉(いでゆ)かな」がある。