6年前の2018年3月末、吉祥寺の「十字屋」と言う時計店さんが残念ながら閉店しました。
そのお店は父の就職先の時計店でした、学校卒業後、そのお店で働きながら時計のことをイチから教わった場所でした。そこで学び独立し上石神井にて店舗開店しました。
父の師匠に当たる先代は数年前に他界し、2代目がその後営業をしておりました。
2代目は父と年齢も近い事もありますが、体調不良もあって店舗閉店となった経緯があります。
先日、電池交換依頼のお客様とお話した際に 「 」=お客様 『 』=私
「時計屋さん減っているねぇ」「今までお願いした時計屋さんも無くなっちゃって・・・」「ネットで調べてお宅(当店)にきたんだよぉ」ここまでは最近普通の会話になりつつあります。(時計屋さん減少の一途の分かりやすい事例です)
「今までお願いしていた時計屋さんの前は吉祥寺でお願いしていたんだけどねぇ・・・」
『吉祥寺ってどのあたりですか?』
「パルコの近くで駅近くのお店」
『それって十字屋さんでは』
「あっそうそう十字屋さん」
『父の修行先が十字屋さんでしたよ』
「え~」『え~』
『これも何かのご縁、今後ともよろしくお願いいたします』
って会話がされました。
お客様の住まいは練馬区でも武蔵野市も無い地域だそうです。
昔話をして会話も弾みました。
「縁」を身近に感じることの出来た瞬間でした。