水に浸けてしまって、時計内部に水滴が目視されるほどになってしまったお品物の修理をご依頼頂きました。
「まずは乾燥が必須で、時計の動作確認等は乾燥後の事になる」とお伝えし、裏蓋を開けて乾燥剤の中へ入れました。
数日後、文字板周辺の水滴なども見受けられなくなり、「ある程度は乾燥出来ている」と判断し、電池を外した所
「ん、液漏れか?」「普段とは色や付き方に違和感があります」
機械部、電池受あたりにも影響が出ています。
お預かり時には時計の運針は確認出来なかったので、電池は無くなっていたかと思いますが、乾燥時に電池自体についている水滴が多い場合に,、電池外し動作で回路部への水の影響が発生することを恐れそのまま乾燥させました。
電池液漏れ時の特徴のひとつ「酸っぱい臭い」はありませんでした。
付着した内容物を剥がし確認した所、サビ付きの様子があります。
見える範囲は取り除き、新しい電池と交換、無事運針し始めました。
乾燥は継続しつつ、日々の動作確認となります。