セイコーのお品物です。分解掃除のご依頼です
中３針、カレンダー無
現在では珍しくもあるローマ数字のお品物、個人的には非常に好みのお品物です
【SEIKO spiritについて】
セイコー社は多くのブランドを展開しています。そのひとつが「スピリット」です。
デザインと性能の両方を追求されたブランドで、シンプルな仕様に加えてクラシカルな雰囲気が魅力。
セイコーのスピリットはトレンドに左右されることなく、シンプルな商品が多めです
ですが2017年3月頃に廃止されました。現在ではセイコーセレクションという名前で再編されています。
ムーブメントは２P２１です。
これから修理します。
『ブルガリ』が代表的なお品物になりますが･･･
リューズがツルツルで回しづらい時が良くあります
やはりブルガリの加工精度の高さもあると思います
とにかく回しづらい･･･ 特に手指が乾燥しているこの時期はなおさらです
キレイな加工ですので、デザイン性は高いのででしょうね
正式な名称は不明でした。私はそのまま「リューズ巻く工具」って呼んでます
先端に工夫がされています
反対側から押すと
先端部が開きリューズを咥えることが出来ます
サイズも固定化されていない工具ですので、開く範囲内では大きさの対応も出来ます
「ちょっとした工具」ですし、日頃から良く使うものでもありませんが、本日使用したのでご紹介します。
修理作業はコツコツと行っていますが、父の修理分もあるため、私は朝から確定申告の準備やホームページの更新をしています。
新聞掲載以来時計修理作業以外のことが全くできず、今回の件もしっかりホームページに掲載したいと考えていましたが、手が回らない状況が続いていました。
今日やっと更新作業が出来ました。
新聞掲載のキッカケが記者さんがホームページをご覧になってとのこともあり、年末に「ホームページの更新はしっかりと行おう」と目標にしていましたが、早くも挫折状態･･･
本ブログにて数回載せた「朝日新聞掲載されました」回をひとまとめにして１ページで見てもらおうと考え新しいページを作成しました。
キッカケや経緯など自身やお店の記録として記憶がしっかりしている間に作成したいと考えていました。
興味ある方は是非ご覧ください
ありがたいことに、昨年末からの依頼品が非常に多く整理整頓が進んでおらず、私自身も「いつ、どなたに、どのような」ご依頼事項が判断しにくくなってきましたので、定休日使い仕分け作業中です。
日頃は、お客様の来ない間に修理等の作業に時間を当てていましたが、お客様も日頃より多いため、修理作業の進捗状況も想定以上に遅れています。
全てを一気に解決は出来ませんが、まずは状況の把握を再確認して作業の順番を明確にしたいと思います
頑張ります
昨年2021年12月26日に縁あって朝日新聞東京版にて掲載されました。
その後、多数のご依頼頂き忙しくさせていただいております。
年明けて、「落ち着くかなぁ」と思っていましたが、いまだに修理依頼品が絶えません･･･
納期が延びていくばかりで申し訳ないことが増えてきました
東京版ですので、都内各地からお客様がいらっしゃいます。
本日も府中や島しょ部からのお客様もいらっしゃいました。
新聞をご覧になってのお客様は、「以前断られた」「諦めていた」「思い出深く処分出来ない」「機会があったら何とかしたい」「大切なものなので信頼できそうな所を探していた」「おたく（当店）で無理なら諦めることが出来る」等々非常にありがたいお言葉の数々に恐縮しております。
地元のお客さまも「新聞見たよ～」「おめでとう」「すごいね～」「知っているお店が掲載されるのは嬉しいね」とお声かけ頂き、感謝しかありません。
折角の機会ですので印刷したものをお客様にお渡ししています。
私自身の持っていた『新聞』の価値観が今回の経験で真逆になった気さえします。
これからもひとつひとつ丁寧に作業していこうと思います
「ずれない時計、つまんない」 持ち主と共に時を刻む時計店の親子：朝日新聞デジタル
今年も12月31日まで店を開け続ける。東京に出稼ぎに出た父親が年末ぎりぎりまで働き、子どもに時計を買って故郷へ帰っていく――。そんな年の瀬...
朝日新聞デジタル
オメガ シーマスターのお品物です。
裏蓋の形状が特殊で、一般的なオープナーでは開け閉めが出来ません。（正確に言うと開け閉めは出来ますが、キズ付けてしまったり締め込みが甘かったりします･･･）ですので、専用のオープナーにて作業します。
裏蓋にある５つの丸い窪みに引っかけて回すこととなります
まずは固定します。セイコーの固定具は非常に優秀で使う頻度は高い工具です
こちらが専用のオープナーで紳士、婦人用駒がそれぞれついています
窪みにちょうど入る突起があります
付属の棒をはめ込み回し開けます
無事開きました。
これから状態確認します。
