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ジロ第3ステージ ペタ吉に感動!

2007年05月15日 02時24分56秒 | サイクルスポーツ
今日は平坦ステージで、プロトン(メイン集団)に居るスプリンターが絶対有利か!?
と思われたが、5人のエスケープから、途中スプリントポイントのアタックを掛けると見せ掛けて、
へばって来た3人を淘汰するように、ティンコフとクイックステップの2人が抜け出し、
中々良い逃げを見せた。
ティンコフはミハイル・イグナチョフ。
クイックステップはジョバンニ・ヴィスコンティー。

コース断面図だけ見ると、後半は完全な平坦ステージに見えたが、
実際に走っている映像を見ると、かなりのアップダウンの激しいコースに、
プロトンは中々エスケープ2人に追いつけない。
残りの距離と、タイム差から計算するに、筆者的にはこのエスケープは逃げ切れるのではないか?
と思ったのだが、残り15キロ辺りで、明らかにエスケープ2人は、協調を崩して牽制を始めてしまい、
一気にプロトンとのタイム差を失っていった。

筆者的には、イグナチョフの走りは素晴らしく、ヴィスコンティーは彼のペースに合わせてローテーションをするのがやっと、
と言う感じに思えたので、ヴィスコンティーが牽制を始めた地点で、
ロングスプリントを掛ける作戦の方が良かったんじゃないかな?
と思いましたが、それは後の祭り。

 そしてスプリンターの争いに成るが、昨日に引き続き、
ミルラムがアレサンドロ・ペタッキの為にトレインを形成するも、
ベッティーニ擁するクイックステップがトザットにロングスプリントを仕掛けさせて撹乱。
この逃げは直ぐに吸収されてしまうのだが、これでプロトンの陣形は完全に崩壊してカオス状態。
この撹乱戦法で、ゴール1km前では、ミルラムトレインは完全に崩壊して、
ペタッキは裸同然で大ピンチ!

 しかし結果は、独力でスプリントを制した、アレサンドロ・ペタッキ(ペタ吉)が見事優勝!
嘗てはジロ1大会(21ステージ有る)で9勝と言う驚異の強さで、
イタリアのスプリント王として君臨したが、近年スタンプで中々結果が出ずに悩んで居た様子。
昨年のヴェルタ等では、スプリント勝負に負けて、悔しさの余りレース後チームバスに八つ当たりパンチをして、
逆にその腕を骨折してリタイヤ。
と言う、何ともトホホな事までする位だった(その時は不謹慎だけど、馬鹿さ加減に爆笑しちゃったけどね)。

しかし、今回、そのスランプの中、母国での一大レース、ジロで、悲願の復活を遂げ、
本当に嬉しかったのだろう。
ゴール直後には号泣して居たのをみて、こちらもちょっとしんぴりしてしまった。

そんな、ドラマの有ったレースでした。

ちなみにこの日、ゴール地点のカリアリでは、
ゲストにカリアリをセリエBからAに昇格する立役者に成って、
現役の最後をこの街で終えたイタリアの名サッカー選手、
ジャンフランコ・ゾラ氏の姿も見えた。

こう言う光景を見ると、イタリアでの、この大会のステータスの高さが、窺い知れますね。