造園・植木業の夫婦が追求した「理想の家」を紹介します。
5年前に住友林業と契約、設計に約2年半、施工に1年、東日本大震災による中断もありました。
まず、通りから見える外観
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車寄せを入って、アプローチから玄関正面を望む
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外観デザインのテーマは、数奇屋。
夫が数奇屋の庭、雑木の庭を好み、日本の里山の風景に馴染む家、を目指しました。
次に、居住快適性の追求。
無垢材から成る日本の建築様式では、夏の備えは良くても、冬の寒さが身に堪えます。
先代が建てた旧宅のお陰で、この地の「光と風」を、知っていました。
自然の恵みを活かすべく、間取り、窓や壁を、配置しました。
外観は、バランスの美を求めて、最後の最後まで悩みぬき、
京都は、哲学の小道周辺のお宅を見て歩き、(泥棒の下見みたいに、怪しい私達)
芦屋と田園調布も見て回り、洋館ばかりで、ちょっと参考になりませんでした・・・
東京の庭園とお茶室を訪ね歩き、
旅行では、数奇屋建築の旅館に泊まり、
ドライブの最中も、車窓から気になる家を見つけると、引き返してトクと拝見し、
モダン・リビングなど、雑誌も買いあさり
ネットで参考にしましたのは、吉田五十八作「東山旧岸邸」でしょうか。
これは、引越後のダンボールで作った模型、ボロボロになって捨てる前に記念写真
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一人目の設計士と共に、進めた案の模型です。
既に旧宅を壊し、アパートに引越し、設計図書が上がって見た瞬間に、
私、真っ青になって、血の気が引きました・・・・
そして、模型を急いで作って、自ら検証してみました。
代案も作成してみました。
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コンピュータ・グラフィックで、化粧された下図は、もっともらしく見えたのですが、
白黒の設計図書は、虚飾が消え去り、問題を浮き彫りにしていました。
模型を作ることで、疑念が確信に変わり、夫に見せたところ、
夫も全てを理解し、設計費用を捨てる決意をしました。
「捨てる」といっても、既にアパートに引越し、家賃もかさみます。
進退を迷い、無地のダンボールに、マジックで、屋根材や窓を書き加えると、
問題がぼやけ、軽く見過ごせそうな気にもなりましたが、
私は、「オードリー・ヘップバーンなど、骨格が美しい人は、年を経ても美人。
個性派美人は、化粧を工夫して美人に見せても、年をとるにつれて誤魔化せない。」
夫も、このとき決断して良かった、と述べます。
自分達の理想を表現できる建築家と出会うことが、家作りの成功の秘訣ですが、
企業の「永続の安心」を優先に考え、個人の建築家に注文しませんでした。
その結果、企業の枠の中で、意向に合う設計士を探すことになったわけです。
一人目の設計士は、全般的にセンス・提案力が足りず、
二人目は、優れたセンスの持主ですが、彼自身の美意識に捕らわれ、幅がなく、
三人目で、納得できる人物と出会えました。
さて、変更案の模型を南東角から見ると、
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南と東側に、屋根が入母屋の形態になっていますが、
三人目の設計者が、東は入母屋を無くす案を提示し、その結果は、冒頭写真をご覧下さい。
右側(東側)の屋根のラインが、すっきりと浮かび上がりました。
この提案を見た瞬間、私と夫は、やっと自分たちの設計と出会えた、と安堵しました。
三人目の彼との打合せは、毎回、互いに「インスパイア」して、
「正・反・合」を繰り返し、有意義で満足いき、話が進みました。
私達は、華美ではなく、簡素な美を求めましたので、この結果に満足しています。
何度も何度も修羅場をくぐりぬけて、ようやく建った我が家は、
夫婦共々、後悔の念はありません。
5年前に住友林業と契約、設計に約2年半、施工に1年、東日本大震災による中断もありました。
まず、通りから見える外観
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車寄せを入って、アプローチから玄関正面を望む
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外観デザインのテーマは、数奇屋。
夫が数奇屋の庭、雑木の庭を好み、日本の里山の風景に馴染む家、を目指しました。
次に、居住快適性の追求。
無垢材から成る日本の建築様式では、夏の備えは良くても、冬の寒さが身に堪えます。
先代が建てた旧宅のお陰で、この地の「光と風」を、知っていました。
自然の恵みを活かすべく、間取り、窓や壁を、配置しました。
外観は、バランスの美を求めて、最後の最後まで悩みぬき、
京都は、哲学の小道周辺のお宅を見て歩き、(泥棒の下見みたいに、怪しい私達)
芦屋と田園調布も見て回り、洋館ばかりで、ちょっと参考になりませんでした・・・
東京の庭園とお茶室を訪ね歩き、
旅行では、数奇屋建築の旅館に泊まり、
ドライブの最中も、車窓から気になる家を見つけると、引き返してトクと拝見し、
モダン・リビングなど、雑誌も買いあさり
ネットで参考にしましたのは、吉田五十八作「東山旧岸邸」でしょうか。
これは、引越後のダンボールで作った模型、ボロボロになって捨てる前に記念写真
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一人目の設計士と共に、進めた案の模型です。
既に旧宅を壊し、アパートに引越し、設計図書が上がって見た瞬間に、
私、真っ青になって、血の気が引きました・・・・
そして、模型を急いで作って、自ら検証してみました。
代案も作成してみました。
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コンピュータ・グラフィックで、化粧された下図は、もっともらしく見えたのですが、
白黒の設計図書は、虚飾が消え去り、問題を浮き彫りにしていました。
模型を作ることで、疑念が確信に変わり、夫に見せたところ、
夫も全てを理解し、設計費用を捨てる決意をしました。
「捨てる」といっても、既にアパートに引越し、家賃もかさみます。
進退を迷い、無地のダンボールに、マジックで、屋根材や窓を書き加えると、
問題がぼやけ、軽く見過ごせそうな気にもなりましたが、
私は、「オードリー・ヘップバーンなど、骨格が美しい人は、年を経ても美人。
個性派美人は、化粧を工夫して美人に見せても、年をとるにつれて誤魔化せない。」
夫も、このとき決断して良かった、と述べます。
自分達の理想を表現できる建築家と出会うことが、家作りの成功の秘訣ですが、
企業の「永続の安心」を優先に考え、個人の建築家に注文しませんでした。
その結果、企業の枠の中で、意向に合う設計士を探すことになったわけです。
一人目の設計士は、全般的にセンス・提案力が足りず、
二人目は、優れたセンスの持主ですが、彼自身の美意識に捕らわれ、幅がなく、
三人目で、納得できる人物と出会えました。
さて、変更案の模型を南東角から見ると、
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南と東側に、屋根が入母屋の形態になっていますが、
三人目の設計者が、東は入母屋を無くす案を提示し、その結果は、冒頭写真をご覧下さい。
右側(東側)の屋根のラインが、すっきりと浮かび上がりました。
この提案を見た瞬間、私と夫は、やっと自分たちの設計と出会えた、と安堵しました。
三人目の彼との打合せは、毎回、互いに「インスパイア」して、
「正・反・合」を繰り返し、有意義で満足いき、話が進みました。
私達は、華美ではなく、簡素な美を求めましたので、この結果に満足しています。
何度も何度も修羅場をくぐりぬけて、ようやく建った我が家は、
夫婦共々、後悔の念はありません。
でも、なによりも、good shotさんが「一家の大黒柱」 です!!!応援しています。
宅は建売でしたが、まずまず満足しています。でも、次の家はこうしたい、みたいな所は出てきますね、ただ、この欲求も趣味によって変わったりしますが...
宅はいわゆるありがちな2階建て4LDKですが、これから4人の子供の部屋割が最大の問題です。
一部屋分のスペースが屋根付きバルコニーになっているので、そこを子供部屋にリフォームという手はあるのですが、まあそれなりに費用は掛かってしまいますね。
でも、私の場合は、リフォームした途端に、また中国へ転勤なんてあり得る話ですし、やっぱりリフォームは止めることで結論出しました。
今春から中学生になった娘から「私はいつから一人部屋になるの?」と聞かれる度に、あ~そっか、もうちょっと待ってて部屋割考えているから、と半年以上待たせている状況です。