失敗なんて通過点

「思ったことは言わないとダメだぜ～」。帰りの新幹線の中、出張帰りらしい4人の男性がボックス席でビール片手に盛り上がっている。30代の若い先輩2人と、20歳代の後輩の4人組（と、私には見えた）。「言ったらどうせ何か言われるから黙ってようなんて、いい子になってちゃダメなんだぜ。」

「一番仕事で大変なのは、人間関係さ。でも、それができれば仕事はおもしれーよ。」
「しゃべるってことは、コミュニケーションだ！」
すっかり酔っ払っている先輩。げらげら笑いながら、なんだかあったかいことばの連続。「人の目見て話せよー。」

耳をダンボにしてついつい聞いてしまう私。
「失敗なんてさ、通過点さ。」
「そうそう、それがなけりゃ仕事は進まないんだよー。失敗したらまたひとつ通過できたくらいの気持ちでさ、気楽にいこうぜ。」

いいこと言うじゃない、そう思いながら新幹線の中メールチェックを続ける。
「失敗なんて通過点」か。確かにそうだ。昨日は、軽井沢まで止まらない新幹線に大宮から乗ってしまい家に帰れずお泊りしてしまった私。今日の仕事でも、そうだ。アンケートの集計作業を進めていた時のこと。アンケート票から打ち込んだデータ以外の情報が入力されていることに気がつかず（いやデータがあることは知っていたのに「それを削除してから作業をする」という発想がなかった）、そのまま作業を進め、集計時に計算式を入力しながら、しまった！と気付いた。2時間の作業を無駄にした。自分の軽率さにあきれたよー。

毎日、毎日。自分が嫌になったり、自分を褒めてあげたくなったり。
そうして仕事が進んでいくんだ。

そうさ、失敗なんて通過点。前を向いて進んでいるから間違うこともあるのさねー。もちろん、それでいいってことじゃないけど、失敗を糧にして、恐れず前を向いて歩こう！（←自分に言い聞かせてます・・・）

追伸：今朝私は（写真の）乗り越し証明書を駅員さんからいただいて、SUICA定期の高崎－大宮間の新幹線代950円を支払い、さいたまの事務所へ無事出勤。おかげさまで美しい夜明けと、朝日に輝く富士山を仰ぐことができたのでした。ちょいと、幸せかも！