エコと経済とバレンタインデー

11日（祝）のこと。娘がバレンタインデーのチョコレートを手づくりするのだと言い、朝から買い物に出かける。お昼過ぎ、お友達二人と帰ってきて、なんと夕方6時までチョコレート作り。私は、「火を使うから、ママは家にいて」と言われたので、子どもたちの様子を見ながらパソコンに向かっていた。私といる時とは違う娘の姿を見られたり、中学生の女の子の会話を聞いたり。それはそれで有意義だった。

チョコレートが完成し、お友達が帰宅。
5時間もかかって3人が作ったチョコレートは、かなりの数＆種類。娘に聞く。「ねえ、あなたが作ったチョコレート、どのくらいの価値がありそう？」すると娘「2,000円くらいかなあ。」「ふうん。で、材料とか包装紙とか、いくら使ったの？」「え、4,000円くらいかなあ。」「ふうん。じゃ、赤字だ。」

娘は、ムッとした。
「2,000円の価値しかないものを作るのに、なぜ4,000円もかけたのかねー。お金、考えて使ったの？」そう言って、お風呂へ。娘は「ウザイ！」とか言って、怒った。お金の問題じゃない、とか、もっと上手に出来上がるはずたった、とも言っていた。私は、「そういうことではなくて、友情を深めるにしてもバレンタインデーにあなたの大事なおこづかいを4,000円も使う価値があったのか、と言っているのだ」と言った。4,000円あったら、Hey！Sey！JUMPカレンダーが2つも買えるじゃない。原宿のジャニーズショップで、大好きな知念くんの写真が大人買いできるんじゃない。

しばらくして娘が、ニコニコしながらお風呂に入ってきた。
「今日さ、お金持ってたから、考えないで買っちゃったんだよね。」とポツリ。「考えてみたら、無駄なもの買いすぎた。」反省しているようだ。

「ママは、お金を使うな、と言っているんじゃないんだよ。本当に使いたい時に使えるように、優先順位を考えて使いなさい、と言ってるの。何もかも買うのを我慢して貯金をしろ、と言っているわけでもないよ。お金は、使うことで生きるものだからね。だから、自分にとって何が大事なのか、どういうことに使いたいのかを良く考えて、ちょこちょことムダに使わないことが大事だよ。あなたはこれから大人になるんだから、自分で考えてできるでしょ。」

娘、「うん。」とうなづいた。

「ママ、今日さ、チョコレートのお鍋とかお皿とか洗うのに、お湯をたくさん使っちゃった。ガス代、高いかも。」無駄遣いの話題を持ち出したので、娘、ガス代の節約に挑戦中の私に向かって、反省の弁。なかなか、気がついてよろしい。「そうだねー。だけど、チョコレートは冷めると固まっちゃうから、お水では落ちなかったんでしょ？」と私。うなづく娘。

「ママは、ガス代よりも気になることがあったよ。」
「？？？」
「チョコレートは、ほとんどが油脂でしょ。川が汚れるね。埼玉県では『川と緑の再生』が進められているのを知っていた？県庁の環境部の人が、川の汚れの70%は、家庭の排水だと言ってた。キレイな川を取り戻すには、私たちが川を汚さない工夫をしないと。あなたがお湯を使って流したチョコレートは、今ごろどこかで固まってるんじゃない？」

「知らなかった・・・。早く言ってよ！」
娘、ちょっとショックだったらしい。

そして、14日。
別のお友達が、チョコレートを作るために我が家に来た。
「ママ、今日の材料費は131円。」嬉しそうに言う娘。
先日同様「火を使うから」と自宅待機をさせられた私は、パソコンに向かっていた。娘たち、後片付けにお湯を使っている様子がない。「ママ、今日はチョコレートを流さなかったよ。固まったチョコレートは全部スプーンで落とした。だから川は大丈夫だね。だけど、ボールにくっついたチョコレートを落とすのは大変だったよ～。」

偉い！
バレンタインデー。チョコレート作りを通して娘は、また成長。

「だけどさ、ママ。ママが1回飲みに行くと、1か月分のガス代と電気代が払えるんじゃない？」
おかげでこういうことに、気がつくようになりました・・・。

【今日の名言】
『教えるとは希望を語ること　学ぶとは誠実を胸に刻むこと。』
　アラゴン

【写真】エプロンの修理。
忘れるくらい前に購入したエプロン。穴の空いたポケットを小学生だった娘に直してもらい、取れたボタンを中学生になった娘につけてもらいました。使えば使うほど、大事なエプロンになります。

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