そもそも、日本はあらゆる業界が良くも悪くも談合社会だった。 法曹界も例外ではない。
裁判はもちろん、裁判になる前から談合だから驚いた。 訴えられたとき、『なんで訴えられる前に相談に来ない』と顧問弁護士に怒られた。 『裁判になると色々仕事が増えるから、そうなる前に話を付けるのが弁護士同士の仕事なんだ』。 さらに、『訴えられた以上、必ず半分は盗られるものと覚悟した方がいい』。 『どうしてですか?』と聞いた。 『(原告の)弁護士が裁判にした以上、裁判官も無視(原告の敗訴)はできない。原告弁護士の顔を立てるためにも半分ぐらいは認めてやるのが普通だ』。 『裁判になる前なら、賠償請求の2割ぐらいで手を打てたのに』などなど、愚痴や嫌味をいろいろ言われたが、大変勉強になった。 実際、地裁で示された和解金額はちょうど半分、高裁はペナルティーが上乗せされたのか約7割だった。
自身の裁判は、はらわたが煮えくりかえるくらい腹立たしいが、社会全体の利益から考えれば、和解がいいことは間違いない。 しかし、今のような非公式の和解裁判は問題が多すぎる。 前回書いたように、官の責任回避や冤罪を生む可能が高いからだ。
さらに、官の非公式つまり密室での権力行使こそ、『世界とケンカできない臆病で内弁慶な文系エリート』を生んでいる最大の要因だからだ。
司法試験に合格した法曹者や国家一種合格のキャリア官僚は、国内では絶対的な権力を持っている。 マスコミですら財務省のご機嫌をとって増税のオンパレードだった。 一民間人を冤罪、懲罰で葬り去ることなど朝飯前である。 しかし、外国政府に対しては、まったくヘタレである。 国内で世界一おとなしい庶民をいじめているだけだから、胆力も腕力も鍛えられない。 妻子に暴力をふるうDV夫ほど、家の外ではペコペコしている奴が多いように。 否、ペコペコしているだけならまだいい。 それでも大概は給料を稼いでいるだろうから。 だが、日本というDV夫はペコペコしたほかに、妻子からまきあげた小遣いやヘソクリを外国に貢いでいる。 これが、働いても働いても所得が増えない原因なのだ。
今日も読了ありがとうございました。 おやすみなさい。
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