
サル・オメル。
っていう。
蜘蛛もどき、の
話なんすけどねw
この間。
夜中に、と~ちゃんが
畑の水やりに
行くけど。君も行く?
って。
言うからさ。
ツアーに出る前の
最後の晩に
もう一回
水やりを、しよう、という
計画だったらしくて。
んで。
そんなら、わしも
カッパの夜景を見ながら
ビールでもいっぱい
ひっかけるか♪と
うきうき
ついて行ったわけだよ。
夜中の11時に。
と~ちゃんは。
畑にて。
あっちこっち、
うろうろしながら
仕事してたんだけど。
わしは、
夜景の見える場所に
座布団しいて
どっかり、座り込んでw
ビール飲んで
おったわけっす。
ジェネレーターを
動かすので
畑の
プレハブ小屋の
電気もつくし
まあ、ご機嫌に
あおっておりやした。
そしたらさ。
明かりに、よってきたのかな??
何か。
蜘蛛みたいな形の
でも、うすら白い色で
しかも、でかい物体が
これまた、
結構なスピードで
こっちに近づいて来るでは
ありゃーせんかw
速いんだよ。
しゃかしゃかーーーー!!
って感じで。
でさ。
かなり、ひつじ飼いの
座布団に
近いところまで、来て
つい、と止まった。
何だか。
あたりを伺っている様子。
勝手に、
近づいてきたなら
コレは、チャンス、と
わしも、かがんで
蜘蛛のようなヤカラを
まじまじと、観察してみた。
色は。
クリームみたな、白みたいな。
大人の、手の平の
指は抜かした分、くらいの
大きさが
ある。
体長10センチ弱って
ところかな?
でも。
脚が、10本ある。
8本じゃない。
ってことは。
蜘蛛じゃないよね?
しかも。
一番前の
前脚?にあたる
左右2本の脚を
鎌を構えるみたいに
高々と、
上段に振りかぶった
カッコウで
走ってるわけで。
誠に、変なかっこうした、虫だわ?
と思ってると。
蜘蛛もどきさんは
再び、闇の中に
消えて行った…。
ところが。
ホンの15分もすると
またもや、
別の方面の暗闇から
前脚をふりかざして
たかたか、走ってきた(爆)
そんで、わしの
座布団近くまで来ると
またもや
ぴたっと、止まるわけよ。
どうも。
プレハブ小屋の周囲を
ぐるり、と
一周してきて
また、ここに
戻ってきた?感じ??
とか。
考えていると
ふと。
ぼんやりとした記憶が
思い浮かんできた。
そういえば。
その昔。
次男が
毒蜘蛛とか、毒蛇とかに凝って
せっせと、
そういう系の生物を
ネットで調べて
いた時に。
トルコに棲息する
毒虫リストに
こんなの、いたような
いなかったような…???
なんだっけ??
名前??
…え~と。
サル・オメルだったかな??
蜘蛛もどきさんは。
しばらく、様子を伺ったあとに
またしても
すごい速さで
暗闇の中に
消えていったww
そこへ。
水まきを終えた
と~ちゃんが
やってきて
俺にも、ビールちょうだい~
という。
あいよ、と
手渡してから
実はさ。今さ。
こんな、蜘蛛もどきみたのが
そこ、
走って行ったんだよ、と
話してみた。
「何それ?そんな虫、知らないなあ~」
「確か、毒があるって、書いてあったような
気がするんだけど。」
「え~!ダメじゃん!そんな害虫
放っておいちゃ!殺さなきゃ!」
「え~?殺すの~??カワイソウじゃん」
「だって、ここにはさ。義兄んちのチビとかも
来るんだよ。間違って、刺されたりしたら、大変だよ!」
まあ。
ご意見は、ごもっとも
なんですが。
なんか、殺すってのも
ねえ~…
なんて。
二人で話しをしていると。
なんと!!!
蜘蛛もどきさん。
三度目の正直、
とばかり。
またもや!!
プレハブの周囲をまわって(多分)
こちらに
向ってくるでは
ありませんか~(爆)
「あ~!これの事?これの事?」
目ざとくみつけた
と~ちゃんが、叫ぶ。
うん、そう、と
答えるが早いか。
その辺のサンダルを
ひっつかんだ、と~ちゃん。
ごきぶりを
退治する要領で
ばんばん、ばんばんーーーーーー!!!
と。
サル・オメルさんの上に
振り下ろした(爆)
そりゃあね。
こちらさん、虫ですから
ひとたまりも
ありませんで。
長い脚も
くしゃくしゃになって
絡まって
ひっつぶれてしまいました。
カワイソウだけど…
しょうがないか…。
人間って。
しかし、勝手だよなあ~…。
なんて考えながら。
小さく丸まった
サル・オメルさんを
見てたんだけど。
そこで、ビールを
飲み終わったと~ちゃんが。
さ、水まきも終わったし。
明日のツアーの用意も
しなきゃいけないから!
と。
わしをせかしつつ
せっかちに
あたりを、片付け始めたんで。
わしも、のそのそと
立ち上がったわけ、ですよ。
そしたら。
なんと、ねww
わしの、目の前に。
ちょうど、さっきと
同じアングルでw
しゃかしゃか、走ってくる
白っぽい虫が!!!!
なんと~!
サル・オメルは、
1匹じゃなかったのよ~。
しかも。
ご丁寧に、
さっき、ご臨終された
奴みたいに
わしの前で
ぴたり、と止まって
同じように
様子を伺っている(爆)
と~ちゃんに見つかったら
また、叩き殺されるから
早く、行っちまいな、と
手をぱたぱたすると
2号君は、足早に
暗闇の中に、消えて行ったとさw
自然って。どこまでも
人間の上をいくよね~。
こんな虫が
自分の畑に、何匹も居るなんて
と~ちゃん。
考えた事も、なかったろう。
後日、ネットで
調べてみたら。

やっぱり、あの
蜘蛛もどきは
通称「サル・オメル」と
呼ばれる
日本語では
「ヒヨケムシ」といわれる
まあ、蜘蛛の
親戚みたいな、虫らしい。

イラクの砂漠方面、とかにいる
サル・オメルは(上の奴)
体長15センチとか
超えるほど、大きくて
猛毒の持ち主
らしいのだけど。
中央アナトリアに
棲息する仲間は、
大きさも10センチ程度で
毒はない、そうだ。
ただし、
肉食なので。
噛み付かれると
噛み付かれた場所から

(噛まれて、1週間後だそうだ)
肉が溶けていくので
(噛むときに、クチから、そういう液体を出すそう)
できれば、アンモニア処置をして
即刻、病院へ、ってことらしい。
(要するに、患部にお○っこをかけろ、ってことね)

噛まれて、10日後だって。
こんなになるまで
放置スル奴は
普通、いないと思うケド(爆)
本来。
夜中しか、活動しないため
そうそう、おいそれと
遭遇する虫じゃ、ないそうだ
まあ。
夜中に、と~ちゃんが
水まきに
きちゃったのが
運の尽きだった、と
いうことでした。
ただしね。
カッパ地方では
一番、ギョレメ地区で
目撃・退治情報が多いそうだで。
ギョレメで、夜中に
ウロウロする予定の人は
どうぞ。
十分、注意してくださいな。
なんつっても。
ファイティング精神
旺盛な虫なんで。
殺そうとすると
立ち向かってくるし
1メートルくらいは
飛び跳ねるらしいからね~。
うちも、息子が
畑でキャンプしたい~なんて
言ってたけど。
夜中に畑で寝るのは、ダメって
言っておこう~。
本日もお付き合いいただいて
ありがとうございます(^0^)
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