冷たい雨が降る中を買い物。今日の魚は、ブリ。ろくなものがない。今日は会えないお嬢
仕事があるらしい。朝からテンション低めの翁。いやいや卓球の練習に行く。そんなんだから
調子が上がるはずもなし。踏んではいけない足元の球を、けっていたら、丁寧に叱られた。
ひらいなさい。教えられたようにしてたのに。私が法律よなんて顔してる丁寧。わかるけど
その言い方を何とかならない。もっと優しく教えてくれ。丁寧に。むかっ腹の翁。機嫌悪い
ああお嬢だったら、優しく慰めてくれるのに。今日はカラオケに来ないだろう。数日前に
言っていた。お休みするって。代わりにどすとお友達。びせいのおばさんとB型らしきオバサン
気合を込めて、歌う。見ごたえある歌唱有難う。どすが私に頼む。大阪ボレロを歌って。
オバサンたちに受けそうな曲を次々に、歌う。熱海恋しぐれ、弧愁人、城崎恋歌。時間に
なりました。夕凪橋を歌え。うんにゃうたわない。マスターが歌った後は歌えない。
またの機会の歌唱になりました。明日歌えばいい。納得する翁。一人カラオケも辞さず。
雨の暗い道をこわごわ帰る。路側帯が見えない。目の明るさが落ちてきた。目を凝らして
走る。ネットでお茶を頼んだ。玄関先まで、運んでくれる。助かる。宅急便のお兄ちゃん
腰を心配してあげる。最近は年賀状もネットで頼む。名前なんぞ間違えないように
細心の注意を払って、注文する。来年も来てね。鬼のようなお嬢が笑う。角があっても
やさしいお嬢。来年は活躍しますと約束する禿げネズミ。ひそかに練習するクリスマス
キャロル。クリスマス・イブ。オバサンたちをびっくりさせる。でも一番聴かせたいのは
お嬢。でもそんな歌聞いたことがない。世間に疎いお嬢。あのCMソングを知らないのか。
やっぱり物がいい。過去の精霊を見せる。お嬢がまだ幼き頃。故郷は豊かな自然。
初恋の人との語らい。暖かい家族との暮らし。心洗われるお嬢。続いて現代の精霊。
クリスマスパーティをしましょう。景品は全部私のものよ。たらふく飲むお嬢。独り占め。
未来の精霊。ブタのように太って、皺くちゃの婆が、鏡の中にいる。クリスマス・イブが明けて
お嬢は決心する。節制しなくちゃ。皆に幸を与えなくちゃ。いい子になろう。ぶりっ子の
お嬢。今晩のおかずは何?ぶり。なんちゃって。生まれ変わった私を見て。ほほう。
クリスマスの欲しいものを言ってみい。車が欲しい。まだ物欲が残ってる。名前は
マツダ・キャロル。ペットボトルのお茶より少ない、360㏄よ。ひかえめです。しかし
あなたは免許を持ってない。しかも太ってしまって、運転席に入れない。運転はあなたよ。
さあ出発。mrジングルスに会いに行く。永遠の若さをもらうの。竹とりの翁はみどり。
そして参った。お嬢に告げる。グリーン参る。長生きは、できるけどいいのかい?
私はいなくなるよ。あなたも噛んでもらいなさい。私も噛んでほしい。良いよ。猫が言う。
いの一番に噛んでもらったネコは、ネズミを食い殺す。( ̄∇ ̄;)ハッハッハこれで私の天下だ。
ばかじゃないか。おまえは。長生きのえさを食ってどうする。それから猫はひもじい思いを
しながら、何年も生きたそうな。ジングルベル。ジングルベル。ジングルス。鈴が鳴る。
白の鈴が、何時までも鳴り響く。クリスマス・キャロルとグリーンマイルでした。