いつもの買い物。鰤とがんすと行きたいが、ガンㇲは売り切れ。マア安から。
代わりにトビウオのはんぺんをパン粉つけてあげたものを購入。ガンㇲの倍。
みんなそのおいしさに気が付いたか。そば食ってカラオケ店に向かう。
昨日から練習した10曲のレパートリーを引っ提げて店の扉を開ける。
カウンター席の奥にあの笑わん女の顔が目に飛び込む。一瞬に凍り付く。
アーアー今日のカラオケは終わった。しかし帰るわけにいかぬ。歌い放題で
コーヒー、コーラ、昆布茶付き。1000円払う。これじゃ帰れない。3曲が
精一杯。まあまあうまく歌えた。ママも歌うし、後から来たプロも歌う。
その女が帰ってホッとする翁。閉店前に帰って行った。嬉々とする翁。
居残りの時間が楽しい。帰れなくなった翁は最後まで付き合う。
カラオケ大会は断った。私には、荷が重い。今日も二宮尊徳ごとく
重いまきをしょって歌った。あのタヌキがいなければもっと楽しかったのに。
合わないやつがどこにも必ずいる。仕方ない。今日はマンが悪かった。
いいさ。私には、ガマガエルがいる。やさしい女。やっぱり女は優しくないと。
少し見習いなさい。ママ。おまえは歌がうまいし、頭いいし、よく気が付く。
だけど、ちょっと怖い。サバサバしてる。うるおいが欲しいな。もう無理かも
知れない。教えてあげようか?。恋。やっぱり恋だよ。私が相手になったげる。
え。間に合ってる。そういって、加湿器のダイヤルを回すママ。しっけいな。
過失を犯すほど、いい男じゃない。だから練習台だ。飲ませてくれたら
考える。はい。ママ。除菌スプレーを注ぐ。私はノロウイルスか?コロナだ。
アルコールでコロッとなる女。いいじゃん。私は無菌よ。ためしてみるかな。
流石に濃密接触は怖い。さあマスクを外して。避ける竹取の翁。だって
酒臭いんだもの。女に恥をかかせる翁は、店の端の席をあてがわれる。
除菌。ばい菌扱いの翁。ばい菌マンをうたう。感動を呼ぶ翁。
ドキンちゃん。そうかママはドキンちゃんなのだ。なんだか終われなくなった。
再びガマガエル。お前はしっとり。なぜか。夕方から雨になる。かえるぜ。