クリスマスが近づいてくるとあちらこちらでイルミネーションが綺麗ですね。
辻村深月著 集英社。
題名だけでミステリーかと思って図書館で借りてきたら題名とはちがって意外に?爽やかなストーリーでした。
主人公が中学2年生と多感な時期の女の子、オトナになりたくない少女のままということにこだわっている。
とっくにオトナになった私には中2のときそうだったかなあ。
いやこんなにデリケートに考えてなかったんじゃないかなあと。
オトナになるよりその前に死ぬんじゃないかと新聞の同じくらいの子が自殺した記事を夢中になって読んでいる。
特別変わってる子だとは思わなかったのですが、これからどう生きていくのかを真剣に考えていて非常に真面目で潔癖な感じがしました。
周りの子たちが好きな男の子のことやアイドルの話で盛り上がっていてそれに同じように付き合っているけれどどこか違うと思っている。
そんな彼女が気になったのがクラスでイケてない部類の男の子。
まわりに自分を溶け込ませ空気のように気配を消しているどこか冷めた感じが自分と同じ雰囲気がすると惹かれたのだと思います。
そんな彼に自分を殺して欲しいできるならそれがセンセーショナルな事件として扱われるようにと彼にオーダーするわけです。
大丈夫なのかとちょっとハラハラしながら読んでいきました。
そんなことを考えてるとみんなに気付かれないように学校でが一切接触しないのに友達よりお互いのことがわかっている。
もう友達じゃないのと読んでるこちらは思うのですがなかなか気が付かないものなのですね。
中2だからこそちょっとしたことにでも敏感に反応してしまう、オトナになった私はかなり鈍感になってしまったのでしょう、もうこんな気持ちには戻れないなあと思いながら読んでいました。