金魚cafe

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オーダーメイド殺人クラブ

2013-11-20 23:58:21 | 読んだ本


クリスマスが近づいてくるとあちらこちらでイルミネーションが綺麗ですね。

辻村深月著 集英社。

題名だけでミステリーかと思って図書館で借りてきたら題名とはちがって意外に?爽やかなストーリーでした。

主人公が中学2年生と多感な時期の女の子、オトナになりたくない少女のままということにこだわっている。

とっくにオトナになった私には中2のときそうだったかなあ。

いやこんなにデリケートに考えてなかったんじゃないかなあと。

オトナになるよりその前に死ぬんじゃないかと新聞の同じくらいの子が自殺した記事を夢中になって読んでいる。

特別変わってる子だとは思わなかったのですが、これからどう生きていくのかを真剣に考えていて非常に真面目で潔癖な感じがしました。

周りの子たちが好きな男の子のことやアイドルの話で盛り上がっていてそれに同じように付き合っているけれどどこか違うと思っている。

そんな彼女が気になったのがクラスでイケてない部類の男の子。

まわりに自分を溶け込ませ空気のように気配を消しているどこか冷めた感じが自分と同じ雰囲気がすると惹かれたのだと思います。

そんな彼に自分を殺して欲しいできるならそれがセンセーショナルな事件として扱われるようにと彼にオーダーするわけです。

大丈夫なのかとちょっとハラハラしながら読んでいきました。

そんなことを考えてるとみんなに気付かれないように学校でが一切接触しないのに友達よりお互いのことがわかっている。

もう友達じゃないのと読んでるこちらは思うのですがなかなか気が付かないものなのですね。

中2だからこそちょっとしたことにでも敏感に反応してしまう、オトナになった私はかなり鈍感になってしまったのでしょう、もうこんな気持ちには戻れないなあと思いながら読んでいました。




夜会2/2

2013-11-20 00:23:19 | 映画


生ライブに行けない私にはスクリーンで観れるのはありがたいです。

芝居でもなくコンサートでもなく言葉の実験劇場と言われた夜会、チケットをGETするのは非常に困難だそうです。

舞台は美術雑誌の出版社、編集を担当している上田莉花こと中島みゆきさん、彼女の担当している日本画家の矢沢圭さん(コビヤマ洋一さん)と惹かれあうようになります。

彼のアトリエで彼からプロポーズされます。

アトリエに不似合いな大きな姿見の鏡が置いてあります。

莉花さんが鏡の前に立つと彼女の知らない女性が立っています。

ここまでをずっとみゆきさんの歌でストーリーが進んで行きます。

相手役のコビヤマ洋一さん初めて観ました。

あまりに声に深みがあり素晴らしい声にこんな人がいるんだ、まだまだ私は勉強不足だと思いました。

鏡の中の女性は莉花さんが幸せをつかみそうになるとあらわれ彼女に乗り移るというか憑依し邪魔をします。

そんな自分に絶望して愛する人の前から姿を消します。

鏡のなかの女性はもうひとりの莉花さんなのかそれとも誰かが憑りついているのかお話が進んで行くと明らかになるのですが、相手役のコビヤマ洋一さんという方ががっしりして重厚な感じの方なのですが繊細でかつ強い意志をもついなくなった彼女を探すところがとても魅力的でした。

彼女を探して故郷の福井県まで足を運びます。

そんなとき彼女はすべてを忘れるためにベトナムにいました。

福井県は竹人形が有名、ベトナムも竹細工が町にあふれています。

竹にひかれてここを訪れたのかなという設定、そういえば彼との出会いも竹の絵でした。

彼が莉花さんの故郷で知った彼女も知らなかった秘密があきらかにされることで大きく運命が変わります。

なぜ2/2なのかそこにヒントがありました。

中島みゆきさんはTVのドラマにも出演されていたりして芝居の上手い方だと思っていました。

セリフもほとんどなく歌でこれだけの表現をされるなんてやっぱりスゴイです。



映画館でチケットを購入した時次回上映の映画のプロローグが入っているDVDを頂きました。^^