先日、ある商業モールの中にピアノがあって、係の人に言えば弾いていいと札に書いてあり、
その通りにしました。KAWAIのマホガニーのピアノで、とても心地よい音とタッチでした。
私は日本の大手YAMAHAとKAWAIだとKAWAIの方が相性がいいです。アップライトでは
特に、YAMAHAだとハーモニカっぽくて音にラム酒が入っておらず、全然乗らないんです。
KAWAIだと世界に入って行けます。もう廃業してしまったけれど職人による手造りの
クロイツェルも好きです。
春をすぐそこに迎える今の季節に合う曲で、このピアノと相性がいい曲を弾きました。
モーツァルトのソナタK.545 ベートーベンの悲愴2楽章 組曲「筑後川」の最終楽章「河口」
全部通しではなく一部を、あまり響き渡らないように音を小さく弾きました。
でも心地よいタッチのピアノで、情感込めて弾けました。弾き終えて歩いて行くと、
休憩椅子に座っていたおばちゃんが、立ち上がって私の前に来て「楽しませてもらったわ」と
笑顔で声をかけてくれました。とても嬉しくて、その後暫く三日月目^^で過ごしました。
ああいう公の場所に置いてあるピアノを弾いた時に、声をかけてくれる人はおばちゃんが
多いです。女子高校生や若い女性、クラリネット弾きのおじちゃんもいました。情感込めて
弾くと伝わって、「風景が思い浮かぶ」と言われて、嬉しい。「私も、思い浮かべて弾いたの」
「その風景って、これかな?」と心の中で思っています。でもわかりませんが。
噴水のある、朝露で香りが立ち込めるバラ園(白と薄ピンクのバラ)を
思い浮かべながら弾いても、聴き手は全然違う風景を見ているかも知れない。
友人と同じCDを聴いて、同じ情景をピンポイントで思い浮かべた不思議な経験もありました。
逆に、自分が思い浮かべていた風景と全然違う演奏を聴いて、驚くこともあります。
それは、いい意味での驚きと、悪い意味での腰抜かしと両方あります。 ショパンの舟歌
そう言えば、私はこの曲 ↓ を知ったのはウルフルズ版が初めてだったんですが
ご本家のサム・クック版を聴いた時、速くてびっくりしました。
ウルフルズ ワンダフルワールド
Sam Cooke - What A Wonderful World
この曲、ハリソン・フォード主演の「刑事ジョン・ブック 目撃者」の作品中に出て来ました。