ブリヂストンA工場で働いて、私が見たもの、私がしたこと、私に起きたことを発信します。

内面化

2019-12-04 | 社会・政治のこと

ここのところ、内面化について興味を持っています。

というのも、「内面化する必要はない」という言葉を、組合のお兄さんに何度か言われたからです。

 

以下、Wikipediaより。

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内面化とは、その社会が有する価値と規範を、自分の価値と規範として、受け入れることを指す。内在化ともいう

内面化により、集団は円滑に集団目標を遂行できるようになり、個人は円滑に集団から受容されるようになる。安定した精神構造をもたらすメカニズムであり、これが働くことで人間関係における精神状態を形成することがある

内面化により、賠償金や刑罰などの手段で、規範を外部から個人に強制する必要はなくなる。違反行為は、個人が道徳により内面で裁くからである。また、ある価値と規範を受容した個人は、それを受容しない個人に嫌悪・憎悪などの感情を抱き、内面化を他者にも強制するようになる。

面接や自己紹介の場で、呈示した自己と自己概念の間に不一致を感じたとき、認知的不協和を解消するために呈示した方向に自己概念が変化することがある。この現象を自己呈示の内面化という。自己呈示の内面化は、行った自己呈示が注目を受けたときや好意的に評価された場合に強く生じる可能性がある。

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内面化は、社会、特に日本社会において、負の役割を大きく果たしているように思います。上に書かれた「集団目標」が、

その集団の構成員みんなにとって 素晴らしいもの 善きもの 幸福に繋がるものであればよいのですが、

この集団目標が、その集団における一人一人の利益ではなく かれらを搾取する管理者(アドミニストレーター)の

利益のための目標である場合、(日本においてはそうでない場合の方が稀でしょう)その目標下での価値や規範の内面化は、

自分たちを苦しめ、互いに監視させ抑圧し、いがみ合い足を引っ張り合うことを支えます。

 

>ある価値と規範を受容した個人は、それを受容しない個人に嫌悪・憎悪などの感情を抱き、内面化を他者にも強制するようになる。

 

これは例えば、九州に根強い男女差別観や母親観を「弁えて」「ぴしゃっと」役割をこなしてきた九州の女性が、

その価値観、規範から自由なふるまいをする女の人に対して イヤミや説教を言ったりあるいはつまはじきにして

後ろ指さしたりして潰しにかかってくる現象や、パートという立場なのに、他のパート労働者に対して経営者の立場から

諫めたり説教をしたりイヤミを言って、当然の行為や思考をさせなくしてくる現象などを指しています。

労働者なのに、なぜか経営者目線で他の労働者にものを言う人っていますよね… ブリヂストンの庶務の年配女性の

管理者きどりは、ブリヂストンの謎のヒエラルキーの典型例でした。また、労務課社員の他の社員(特に工場労働者)

への偉そうな上から目線もその典型例でした。これらについて、同じ感想を一部の人達と共有していました。

また、クラスでのいじめも同じ現象としてよく起こります。担任が打ち出している(例えば体育会系とか、

明るく楽しいクラスのふりとか)価値観、規範に器用に乗れないタイプの子が、空気になんでも乗れる=すぐに内面化する

他の子どもからいじめられます。あるいは、天皇制に反対している人に、天皇に敬意を払うことを強いたり(臣民の強要)、

日の丸・君が代に反対している人にそれらに敬意を払う心をもって行動で示すことを無理強いしたりといった現象も同じです。

 

話を戻して、私はそういう現象はとてもいやでした。でも私も、

「取り入れる必要のない価値観や規範を内面化することによって苦しんでいる。その必要はない」

と言われました。私には、女性という立場もあって、その価値観を取り入れないといけなかった背景は、

そのお兄さんとは違うことも思います。でも男性も、同じように強制的に内面化させられる価値観があって

同じようにかそれ以上か、苦しいと思います。

 

前参加したあらゆる形での性暴力に反対する集会で、「男性が威張らないといけない社会は男性自身も生きにくい」と、

日本おばちゃん党の人が言っていて、強く印象に残っています。九州では特に、男尊女卑で男性優位の考え方が

非常に根強く、DV率も甚だ高く、そのことにも彼女は触れていました。ブリヂストンでもそうでした。

世界の共通認識かのようなすごい勢いの自動的なその考えと同調の当然視に、おそろしさを覚えました。

またこの言葉は、ノルウェイの男女平等推進政策においても合言葉になっていたそうです。

 

 

話が逸れたような逸れてないような… すみません

 

      

 

 


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