ピアノの移動の続き。
新しい場所でのピアノの触り方がわかって、大丈夫になりました。
今までと違って、軽く撫でただけでよく響くので弾き方も変わります。
なんにもいきまなくてよくて、ppp~fffまでピアノの表現の幅が微調整できます。
移動したはなは気に入らなかったけど、弾いているうちに弾き方がわかりました。
今まではお座敷の雪見障子のすぐ傍に置いていました。畳、襖、透かし彫りの欄間…
なので音はdeadで、その環境で、長年このピアノを弾いていました。
音楽ルームは檜床、壁はピアノを弾く位置の傍は凹凸の激しい発泡壁紙、離れている
所は漆喰とタイル、天井は遮音シートを張り、その下に石膏ボード、その下に凹凸の
激しいクロスにしています。とてもよく鳴ります。 部屋自体がスピーカー
上等のピアノに変えたようだと母は言いました。UXシリーズというアップライトピアノは、
かつてYamahaが製造していた、一般普及器の中では上等な型です。通常、背面の支柱は
縦線が2、3本入っているのですが、UXシリーズはX支柱になっています。
このUXシリーズは中古市場で人気で、1985年製ぐらいの私のピアノを22万で買い取ると
楽器店に言われていました。 re:再びvolute:巡り来る 音楽ルーム
新しい部屋で弾くと、このピアノの本領を発揮したように思います。
音が冷んやりして気持ちいい。秋のせいもあるかも知れない。
それから、昨晩弾いてみると、お座敷と同じでコオロギや鈴虫の声が聴こえました。
今朝弾いていると、鳥のさえずりがお座敷の時より間近に聴こえました。
鳥は、ピアノの音に歓んで、合わせてさえずったりするんです。本当ですよ。最初は
気のせいかと思っていたけど。気のせいか違うか、鳥相手にフェイント混じりに実験
してみたんです。すると鳥はピアノの音に合わせてさえずっていることがわかりました。