先日筑紫野に行った時に偶然、あるオーダーカーテンを見つけて、とても気に入りました。稲穂のように金がかった黄色い生地に赤い実のついた枝が曲線を描いて刺繍されていました。非遮光だけど厚みがあってしっかりしていました。壁紙もカーテンも、昨今は魅了されるものがなかなか売ってない中、久しぶりに感じた「わ~」という高揚感でした。もう晩で早く帰らないといけないからその場では買わなかったけど、その後も高揚感の余韻に耽っていました。心を射止める程のものには滅多に出会わず、出会った時というのはこんなにもいい気分になるのだなと思いました。
蚤の市や中古市やアンティーク店では、昔製造されていた物で魅了されるものが色々あります。でも昨今の製造品はデフレ経済のせいか、ぐっと来るものが滅多にないんです。(関連記事:ジブリ映画のインテリア) 不景気のせいでコストカット・効率化に走り、景気のよい時代にしていたようなことをしなくなったように感ぜられます。棚やテーブルや椅子などの家具もそうですが、昨今製造されているものは、昔の物よりも材料がケチられています。軽量化、モダン、シンプルと言えば聴こえはいいけれど… (関連:天然木のテーブル)昔の製品の方が、遊び心、潤い、芸術性があるものがたくさんあります。
選り好みしなければ、家には用足りるカーテンはあるんです。きょうだい達が1人暮らしで使っていたけどもう使わないものとか、コンテナに入っています。でも、部屋の面積のうち相当な割合を占めるカーテンは部屋の雰囲気に大きく影響するので、やはり気に入ったものを掛けたいと思い、買いました。オーダーなのでこれから仕立てられます。輸入雑貨店やアンティーク店に行けば、十万二十万するカーテンばかりが並んでいる中、庶民向けのお店で1万幾らのカーテンを買っても罰は当たらないと言い聞かせて… 選ばなければ家にあるのに買うのは罪悪感が伴います。物が増える。>< ある物や捨てられそうな物を上手に活かして使うのが私の信条なのですが、惚れてしまったので…
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一方でこういうこともつい最近ありました。
とても綺麗なゴブラン・シェニール織の敷物が、在庫処分で特価で売っていました。衝動買いはしないので、取り敢えず買わずに帰って、結果、買わなくてよかったです。家に古毛布が色々あり、ベージュのものを床に敷くと暖かくて丁度良く、既に掛けている模様が入ったカーテンとも調和しました。もしあのゴブランの敷物だったら、模様と模様が互いにかち合って、室内がうるさくなってしまい、互いの個性を潰してしまう。このベージュの古毛布だとすんなり調和しました。気軽に洗濯できるし… だから買わなくてよかった。
(関連:補い合いによる調和)