孔子は「怒りを遷さず」と言ったが
自分を踏みつけにして苦しめている所に怒りを向けるのではなく、自分より更に立場の弱い人に向ける
=「怒りを下に遷す」というのが、日本の至る所で見られる現象である。
私の精神を破綻させたブリヂストンでの一連の出来事も、その現象だったから。
自分を苦しめるものに怒りを向けず、更に弱い者に向ける。
しかも、その怒りは、集中して、格好のターゲットに向かう。(=スケープゴート理論そのまま)
これは、人間というより動物のようなすさまじさがあった。
この会社内では当たり前になっている異常なことが、歯止めがきかずに止まらずに
凝縮して行って、狂気と同じ状態に達していた。この感想は私だけのものではなかった。(関連:凡庸なる悪 タコツボの中で盲目になった人達)
私は、ブリヂストンで、この動物と同じレベルの、わっと行くすさまじさを何度も繰り返し目撃した。
まるで巨大な1つの意志をもったものように動くイワシの群れを見ていた。
さっきまでこっちに行ってたのに、申し合わせたように見事に方向転換をする。
そこには、人間らしい、「一歩引いてる感」「選択」「落ち着き」「自覚」「制御」といった距離感がなく、
暴走していた。各人が、自分を守るために。とても怖かった。またとても醜かった。
狂った組織の中で最適化している人達の、狂った暴走…
ブリヂストンが一流企業というのは誤りである。そこにいたのは動物だった。
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