私が通った大学は、今思えば、とても上質な教育をする大学だったと思います。
学生仲間だった友人たちもそう言っています。かつて学生たちを戦争に送るという戦争協力をした反省から、
戦後は、日本国憲法の基本理念でもある「平和と民主主義」を教学の理念としています。
その理念通りの教育を、私たちは確かに受けました。
言ってることとやってることが真逆に分裂しているブリヂストンと違って、言ってる通りのことがなされていました。
これみよがしに横断幕や広告宣伝で声高にアピールしながら
実際には真逆の醜態を繰り広げるブリヂストンと違って(参照:偽物は饒舌)
理念を人目につくようアピールして掲げたりしないけれど、粛々と、理念通りのことをやっていました。
私たち学生は、食事や喫茶をしながら、講義の内容のことをあれこれ話して盛り上がっていました。
大学には、世界の著名な人物が講演に来ていました。構造的暴力を提唱したヨハン・ガルトゥング氏や
リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー元ドイツ大統領、ミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領なども来ました。
ゴルバチョフって子どもの時から大好きです。
ヴァイツゼッカー元ドイツ大統領は、1985年5月8日の連邦議会における演説の中の一節で有名です。
”過去に目を閉ざす者は、結局現在にも盲目となる”
”Those who close their eyes to the past are blind to the present.”
Weizsacker 1985年戦後40年 記念スピーチ 日本語字幕
2015年1月31日に94歳の生涯を綴じました。歴史を知る人達の貴重な話を、より多く聴かねばならないと思っています。