意識を変える近道の続き。
先の記事では、太郎ちゃんが、自分の中の優生思想的な考えについて言及し
「自制して」と言ったことをうけて、私が思ったことを書きましたが
個々人のあり方について述べるだけでは、最も重要なことが抜けていました。
構造主義の話をしていたのに…。
短絡的な物差しにおける能力、生産性で人の価値を測る社会を変えるには
個々人の意識を変えるよりも、構造を変えることが最も重要で先決です。
おかれている構造によって、ヒトの意識、思考は作られる。だから、
短絡的で定量的で限定的な物差しにおける能力評価、生産性評価をするシステムをやめて、
ヒトビトがそのような意識を持つ必要がない構造にしなくてはなりません。
会社における評価システムもそうですし、学校教育においてもそうです。
そのことを、インクルーシブ教育運動をしている人達は地道にずっと訴えています。
定規で線を引っ張ったような短絡的で定量的で限定的な価値判断こそが、劣ったものである
というコモンセンスを醸成して行かねばならないと思っています。
先程は、個々人の意識のあり方の話に始終してしまい、すみませんでした。
(関連:内なる植松 障害者による障害者への侮辱 差別そのものの否定 流れを変える 誰をも差別させない努力)