モラハラ被害に遭い続けて、ブログでその心境を語っている仲間達がけっこういます。
加害者が配偶者や義理の親とか、家族である場合、その閉塞感、出口の見えなさはどれほどかと思います。
もちろん私のように職場でのモラハラも深刻に精神を蝕みます。
あからさまでわかりやすい暴言・暴力と違って、狡猾で陰湿なモラハラは、第3者から見えにくく、しかも
加害者はターゲットにしか本性を見せないことが多く、他の人達には別人のように「良識的」そうに「誠実」そうに装います。
彼らは表面的な取り繕いに余念がありません。普通の人以上に完璧、周到だという法則が、ブリヂストンでもありました。
証拠に残るメールや日誌などの文面は一見、実に「謙虚」だったり、「誠実」だったりします。
なぜ「」つきかと言うと、それは偽物、フェイクだからです。それを被害者は知っています。
また、これも共通しているのですが、彼らは必ず隠蔽するので、そのための別のストーリー作り、かこつけ、
紛らわしをセットで行います。常に言い逃れが用意されています。悪質かつ狡猾です。
なので訴えにくく、訴えたとしてもそれによって2次被害、3次被害と、苦痛を派生させていきます。
(最近、良質な支援者たちは2次被害という言葉ではなく、2次加害という言葉を使い出しています。
相談された人達が、被害者を更に傷つけ追い込むことは、加害だということをはっきり言ってます)
これがモラハラです。
私は、モラハラは直接的暴力・暴言よりも、ターゲットの精神を破壊する ことがあることを
特筆させていただきます。これはモラハラ研究者や支援者の著書にもよく書いてあります。
陰湿で狡猾、訴えが塞がれている そしてモラハラはあらゆる機会を使って執拗に繰り返されるから
ターゲットの精神を重篤に蝕んでいきます。
直接的暴力・暴言は認定する他ないので認定されますが、モラハラはそうではありません。
その閉塞感、わかってもらえなさが、ターゲットの精神を蝕んでいきます。
日本はいじめ大国と言われるように、モラハラが蔓延る土壌があります。
外面の「モラル」を浅ましくふりかざしやすい文化です。
モラハラの存在を認めず、直接的暴力の不在と、加害者の言い逃れに依拠して
「嫌がらせはなかった」「意見の相違」「いじめはなかった」と判定する日本は非常に後進国だと思います。Shame on you..
私はこの、非常に遅れた社会に一石投じるための活動をこれからも続けます。
「ちょっと前までは、そんなものは嫌がらせではない いじめではない 意見の相違 と処理されていたのよ すごいよね」って
言える社会が、私が生きている間に来るように。
「ちょっと前までは、夫にいじめ続けられ気絶するまで殴られ29年間我慢して離婚を請求した妻に 2人の青い鳥をさがしなさい と説教して棄却する判決が下っていたのよ」
と言える社会になっているように。(平成3年=1991年 青い鳥判決 名古屋地裁岡崎支部 裁判官 宗哲朗)
聴くに堪えない訓諭でしょう。妻が、本当にかわいそう。どこまで苦痛を押しつけられればいいのか…
現在なら離婚請求は当然認められ、夫はDV防止法(配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律)によって罰せられるでしょう。
モラハラ夫が死んで、祝杯をあげる妻たちがいます。小学校の頃先生が、何かの時に私たちに「思っても言ってはだめ」と言われ「思うのは?」と訊くと「思うのは しかたがない だって思うんだから」と言われました。
話が長くなりましたが、最近、他の被害仲間の女性のブログを覗いたんです。
ひたすら心境を吐露し続ける内容でした。こんなことされた、と溜息でとつとつと連ねるものでした。
被害者はパワーなんてないですから。パワーを奪われ続けてきたから。そのブログを読んでがんばろうって思いました。
被害者は、なにをされたかを語るだけで精一杯。活動家や政治家や弁護士ではないのだから。
だから、そういったブレーンたちが、被害者の代わりに、その無念を晴らさないといけませんので
どうぞよろしくお願いします。被害者たちは、その体験談をひたすら発信することで
モラハラの手口を白日の下に晒していきましょう。仲間同士で力を合わせて。
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