先程、親戚の○子おばちゃんの家に家族と遊びに行きました。
彼女は90歳なのに、腰が全然曲がってなくて、背骨も丈夫で、周囲の色んな人達から羨ましがられ
医療関係者からは、「なにかやられているのですか?」と訊かれるそうです。
おばちゃんは、ずっと家事に精を出してきた専業主婦で、今は亡き夫は知的職業についており外では
「先生」と尊敬されていましたが、家では些細なことでも「○子ぉ ○子ぉ」と呼んで、世話をさせていました。
おばちゃんは料理が得意で、家事を完璧にこなし、花や野菜を育てる庭仕事もして、華道、書道を嗜む
所謂「おなごの鏡」みたいな人です。それ以外、彼女は特にスポーツとか太極拳とかやっていないけれど、
周囲がびっくりする程骨が丈夫で腰もしゃんとしています。彼女いわく、
「毎朝、南の軒下で洗濯物を干して、朝日を背中に浴びながらしゃがんで庭仕事をして、その後は
同じ場所で椅子にこしかけて背中に太陽を浴びながら読書をしていたのが、よかったと思う」。
背中に日光(とりわけ午前中の)を浴びると、骨にいいと本などにも書いてあり、医療施設では
高齢入所者たちが背中を日光に当てる時間が毎朝とられたりしているのを、後から知ったそうです。
またおばちゃんは昔から背筋がしゃんと伸びた、姿勢のいい人でした。
それから私の分析ですが、彼女は昔の人で背は小さめです。でも洗濯物干し棹とかは、彼女仕様に低くはなって
いません。それで、毎日家事をする時に、背伸びしたり、高い所にあるのを「エイッ」と取ったり戻したり
していたことが体操になったのではないかと思います。
またしゃがんでの庭作業にも精を出し、体操になっていた。(※長時間腰を曲げての農作業に従事した農家の人はみなさん腰が曲がっています)
家のことをすべて「○子ぉ」と呼んで、縦の物を横にするのも自分でしなかった旦那さんは、とっくに他界してしまいました。
建築家のおじちゃんも、「家の中を快適にして、体が甘やかされて、病気になる。」とよく言っています。
(参照:不便が便利に勝利する 長所と短所は表裏一体)
台所スペースからお風呂・脱衣室に通じる裏通路の入口を、しゃがまないといけない抜け穴にすることで台所スペースがより効果的に作れるのだが、どうだろう とおじちゃんが言った。 (参照:キッチンは壁付か対面か)
だから私も、ホームセンターとかでオートリバースで流れている、「こすらなくても汚れがとれる!」という
宣伝を聴くと、おじちゃんを思い出して、「こすった方が、運動になる」と思うようになりました。
私も○子お婆ちゃんのように、健康のために家事をがんばろうと思いました。
それから彼女は寝る前に布団の中で足をグーパーグーパー100回しているそうです。
そうすると「深く熟睡できる。朝まで一度も起きない」と言っていました。