2019-12-14
上の②で書いたことは、ダブルバインドの話になります。辞書によると、
ダブルバインド(英: Double bind)とは、日本語訳で「二重拘束」という意味である。
ある人が、メッセージとメタメッセージが矛盾するコミュニケーション状況におかれること。
二つの違う矛盾した意味のメッセージを相手に発することで、相手を混乱させ強いストレスを与えるコミュニケーションの状態。
モラルハラスメントやパワーハラスメントの背後にはこのコミュニケーション型がある。
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できなくしておきながら、封じておきながら、尊重しているように偽装する そして「封じられた」と言われたら屁理屈で「やるなとは一言もいっていない」と詭弁を言う。品質保証課長吉田太一氏がそうだった
これはブリヂストンのコミュニケーション型でした。
甘木工場労務・CSR推進課長 澤田裕介 甘木工場品質保証課長 吉田太一
特に吉田氏の口から出てくる言葉はダブルバインドだらけで、それに晒される度に混乱とストレスにより頭痛が
起きていました。また品質保証課材料試験室のパワーハラスメント常習犯の竹下嘉一さんと熊谷秀和さんも、
ダブルバインドで相手をがんじがらめに拘束して、なにをしても言いがかりをつけるということをいつもしていました。
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自己決定権の罠②で書いたエピソードは、ブリヂストンのハラスメント加害者による「コミュニケーション」とは
違って、そこに悪意や自己中心性はなく、ただ私の為に言われていたものです。
尊重や思いやりや教育の眼差しから「自分で決めなさい」と言われていました。
ただ発信者の意図にかかわらず、ダブルバインドがそこに横たわっていることには違いありませんでした。
(以下、「マインドコントロール」/岡田尊司より参照し、筆者が書いたもの。太字も筆者による)
何かをやって欲しい時、それをやるかやらないかではなく、やることを前提とした選択肢を用意して質問するという
手法をとる。そのもとでは、選択肢が提示されるが、何を選んでも、同じ結果に誘導されることになる。
例えば、車を新しく買い替えるか検討中の客に「オプションはつけますか?」「色は?」「シートの材質は?」
と質問して、話を進めて行く。ここでは、今までの車をこれからも使い続けるという選択肢は排除されている。
大前提の大きな選択肢から目を逸らして細かい選択肢に注意を向けて、いつの間にか買うことが既成事実化してしまう。
参照終わり。
sokokara wa detewa dame
この手法は、政治や商業においてよく使われています。
私の体験例です。
ある程度まとまったお金を銀行の定額預金に入れようとすると、行員のお兄さんにその銀行がやっている○×生命保険を
強く勧められました。元本保証で減ることはなく(←10年間引き出さなかったら)配当金などで増えていくものでした。
そして保険だから入院手当金などが支給されます。定額預金に入れるより絶対に○×生命保険に入れた方がいいと
言われ、その通りにしました。実際にこの保険に不満はないですし、行員の行為はなんら悪質でもないです。
その銀行のA(定額預金)に入れようとしたのをB(生命保険)の方がいいよと教えたのだから。
でも後で、金融にあかるい友人にこう言われました。その額あるなら、他に運用方法はいくらでもあるって。
私が、その他の全ての可能性を排除して、10年間引き出せない(途中で引き出したら損をする)○×生命保険に入れたことを
知らされました。そう思うと、なにかを選ぶということはその他の可能性を排していることだと気づきました。
自己決定権の罠②で書いた、「自分で決めなさい」と私に言った大人たちには、営業マンや政治家のような
操作の意図はなくても、ダブルバインドによる誘導になっていることには違いないでしょう。
途中から「自分で決め」させることは、横たわっている大前提を強化することになります。
私は、本当に自分で決めるとなると、その前提自体を選ばないという行動になります。
そして、それをしている人達がいます。私の仲間達もです。
関連: 土俵に乗る罠② 土俵に乗る罠 闘いにおけるジレンマ